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【読書日記25/19’】虐殺器官@伊藤計劃 [読書日記]

伊藤計劃著「虐殺器官」を読了。
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2009年3月、若き天才が早逝した。その天才の名は”伊藤計劃(けいかく)”。
本作「虐殺器官」で作家デビューを果たした2年後のことでした。Webディレクターの傍ら執筆した本作は、「SFが読みたい! 2008年版」1位、月刊プレイボーイミステリー大賞1位、日本SF作家クラブ主催の第28回日本SF大賞候補となっています。
その世界観は壮大で、まるで映画の世界に入り込んだよう。正直、もっと早く読んでおけば、といった作家、作品でした。
遺作となった「ハーモニー」で第30回日本SF大賞を受賞。2010年に同作の英訳版が出版され、フィリップ・K・ディック賞の特別賞を受賞しています。この作品も読んでみようと思っています。

内容:9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?現代の罪と罰を描破する、ゼロ年代最高のフィクション。
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