【読書日記23/24’】存在の耐えきれない愛おしさ@伊藤亜和 [読書日記]
伊藤亜和著「存在の耐えきれない愛おしさ」を読了。
新世代のエッセイストが誕生したって感じですね。
若いのに色々経験しているけど、それが伊藤亜和さんの糧にもなっている感じ。
エッセイの中でいつもHCくんも呟いているワードがあってニヤリとしてしまいましたよ。
「ああー早く帰りてぇ」
ジェーン・スーさんとの巻末対談も楽しかったです(^O^)/
内容:noteで話題となった「パパと私」の著者、待望のエッセイ本! 伊藤亜和 彼女はいったい“何者”なのか。 父の日、X(旧Twitter)上にぽつりと投稿されたnoteの記事「パパと私」が瞬く間に話題となり、著名人の目に留まった彼女。 彼女の淡々とした語り口で紡がれる物事の数々は、我々の世界の解像度を少しだけクリアにしてくれる。 彼女のフィルターを通して見えている世界を体感し、彼女の一端に触れることが出来る、家族、人間、愛にまつわる珠玉のデビュー作!
新世代のエッセイストが誕生したって感じですね。
若いのに色々経験しているけど、それが伊藤亜和さんの糧にもなっている感じ。
エッセイの中でいつもHCくんも呟いているワードがあってニヤリとしてしまいましたよ。
「ああー早く帰りてぇ」
ジェーン・スーさんとの巻末対談も楽しかったです(^O^)/
内容:noteで話題となった「パパと私」の著者、待望のエッセイ本! 伊藤亜和 彼女はいったい“何者”なのか。 父の日、X(旧Twitter)上にぽつりと投稿されたnoteの記事「パパと私」が瞬く間に話題となり、著名人の目に留まった彼女。 彼女の淡々とした語り口で紡がれる物事の数々は、我々の世界の解像度を少しだけクリアにしてくれる。 彼女のフィルターを通して見えている世界を体感し、彼女の一端に触れることが出来る、家族、人間、愛にまつわる珠玉のデビュー作!
【読書日記22/24’】密約: 外務省機密漏洩事件@澤地久江 [読書日記]
澤地久江著「密約: 外務省機密漏洩事件」を読了。
本作を読むと、日本の政治というか自民党というか、今も昔も変わんねぇな。
子供心(HCくん当時12歳)に、沖縄返還は平和裏行われたと思ってたけど、返還にむけてアメリカが負担すべき400万ドルを日本が肩代わりするという裏取引。いわゆる「密約」。
国会でも大問題になったこの事件が、そのうち男女の問題にすり替えられる様は、これまた、今も変わらぬ一部メディアと政治の癒着のようです。
本来なら、当時の佐藤総理大臣が責任をとらなきゃならない話なのに、かれは沖縄返還の功績が認められて、ノーベル平和賞授賞だもんね。なんか、ずれてますね。
これに比べれば、日本被団協のノーベル平和賞授賞は、真の平和活動に対して贈られたと思います。大変喜ばしいし、その活動に敬意を表します。
それにしても、日本被団協の方々が、ノーベル平和賞授賞式に出席するメンバーの渡航費用や宿泊費などを募るため、クラウドファンディングを始めたことを発表しました。目標額は1,000万円。
けど、このような費用は国がなんとかしてやれんのかな。まー日本被団協の方々からみれば、国に借りを作りたくないのかもしれませんが。
話は元に戻りますが、澤地久江さんの「密約」。初版刊行から50年近くが経過していますが,いまなお現代性を帯びている、至極のノンフィクションだと思います。
内容:沖縄返還交渉の際,アメリカが支払うとされた400万ドルは日本が肩代わりするという裏取引。時の内閣の命取りともなりうる「密約」の存在は国会でも大問題となるが、やがて、その証拠をつかんだ新聞記者と、それをもたらした外務省女性事務官との男女問題へと巧妙に関心がずらされていく。
本作を読むと、日本の政治というか自民党というか、今も昔も変わんねぇな。
子供心(HCくん当時12歳)に、沖縄返還は平和裏行われたと思ってたけど、返還にむけてアメリカが負担すべき400万ドルを日本が肩代わりするという裏取引。いわゆる「密約」。
国会でも大問題になったこの事件が、そのうち男女の問題にすり替えられる様は、これまた、今も変わらぬ一部メディアと政治の癒着のようです。
本来なら、当時の佐藤総理大臣が責任をとらなきゃならない話なのに、かれは沖縄返還の功績が認められて、ノーベル平和賞授賞だもんね。なんか、ずれてますね。
これに比べれば、日本被団協のノーベル平和賞授賞は、真の平和活動に対して贈られたと思います。大変喜ばしいし、その活動に敬意を表します。
それにしても、日本被団協の方々が、ノーベル平和賞授賞式に出席するメンバーの渡航費用や宿泊費などを募るため、クラウドファンディングを始めたことを発表しました。目標額は1,000万円。
けど、このような費用は国がなんとかしてやれんのかな。まー日本被団協の方々からみれば、国に借りを作りたくないのかもしれませんが。
話は元に戻りますが、澤地久江さんの「密約」。初版刊行から50年近くが経過していますが,いまなお現代性を帯びている、至極のノンフィクションだと思います。
内容:沖縄返還交渉の際,アメリカが支払うとされた400万ドルは日本が肩代わりするという裏取引。時の内閣の命取りともなりうる「密約」の存在は国会でも大問題となるが、やがて、その証拠をつかんだ新聞記者と、それをもたらした外務省女性事務官との男女問題へと巧妙に関心がずらされていく。
【読書日記21/24’】墨のゆらめき@三浦しをん [読書日記]
三浦しをん著「墨のゆらめき」を読了。
いやー面白かった。今年、読んだ小説の中で一番かも(^O^)/
電車の中で読んでいて、声を出して笑ってしまった
著者の三浦しをんさんは、代表作「舟を編む」のように、”書”や”文”に関する作品は一級品だし読ませるわ。
主人公は実直なホテルマン・続力(つづきちから)と自由奔放な書家・遠田薫。ひょんなことから、遠田の頼みで、手紙の代筆を手伝うはめになった続力。はじめのうちは、遠田薫の言動、行動に振り回される続でしたが、しだいに遠田の魅力にはまっていき・・・
最後、50頁くらいは前半の作調とがらりと変わり衝撃的な内容でした。これはこれであり。
ただ、個人的にはもう少し代筆のエピソードを入れてもらいたかった。そこが、一番ツボにはまったから(^.^)
お薦めの一冊です!
内容:都内の老舗ホテル勤務の続力は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。
いやー面白かった。今年、読んだ小説の中で一番かも(^O^)/
電車の中で読んでいて、声を出して笑ってしまった
著者の三浦しをんさんは、代表作「舟を編む」のように、”書”や”文”に関する作品は一級品だし読ませるわ。
主人公は実直なホテルマン・続力(つづきちから)と自由奔放な書家・遠田薫。ひょんなことから、遠田の頼みで、手紙の代筆を手伝うはめになった続力。はじめのうちは、遠田薫の言動、行動に振り回される続でしたが、しだいに遠田の魅力にはまっていき・・・
最後、50頁くらいは前半の作調とがらりと変わり衝撃的な内容でした。これはこれであり。
ただ、個人的にはもう少し代筆のエピソードを入れてもらいたかった。そこが、一番ツボにはまったから(^.^)
お薦めの一冊です!
内容:都内の老舗ホテル勤務の続力は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。
【読書日記20/24’】おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来@松尾潔 [読書日記]
松尾潔著「おれの歌を止めるな ジャニーズ問題とエンターテインメントの未来」を読了。
著者の松尾潔は旧ジャニーズと関係が深い事務所に在籍していましたが、ジャニーズ性加害問題で批判的な発言をしたところ、突如契約が解除されたという音楽プロデューサー。
彼の書下ろし長編小説「永遠の仮眠」が面白かったので、本作を手にとりました。
けど、思っていたほど、ジャニーズ問題のことが書かれてなく、ちょっと残念でしたね。ジャニーズ性加害問題と日本の芸能界の問題を深掘りしてほしかったな。
内容:ジャニーズ問題について見解を述べたら、山下達郎が所属する事務所に契約解除された。EXILEやJUJUから天童よしみまで、さまざまな楽曲を手がける音楽プロデューサーが、芸能界の「ど真ん中」で、いま伝えたいこととは?
著者の松尾潔は旧ジャニーズと関係が深い事務所に在籍していましたが、ジャニーズ性加害問題で批判的な発言をしたところ、突如契約が解除されたという音楽プロデューサー。
彼の書下ろし長編小説「永遠の仮眠」が面白かったので、本作を手にとりました。
けど、思っていたほど、ジャニーズ問題のことが書かれてなく、ちょっと残念でしたね。ジャニーズ性加害問題と日本の芸能界の問題を深掘りしてほしかったな。
内容:ジャニーズ問題について見解を述べたら、山下達郎が所属する事務所に契約解除された。EXILEやJUJUから天童よしみまで、さまざまな楽曲を手がける音楽プロデューサーが、芸能界の「ど真ん中」で、いま伝えたいこととは?
【読書日記19/24’】朽ちないサクラ@柚月裕子 [読書日記]
柚月裕子著「朽ちないサクラ」を読了。
今、警察小説の第一人者は柚月裕子じゃないかと思っています。
警察小説と言っても、硬軟色々ありますが、「孤高の狼」のようにハード物や、本作のように犯人捜し的な作品までこなせる、幅広い作家だと思います。まさに、警察小説の二刀流と言っても過言ではないかな(笑)
本作は、県警広報課で働く森口泉が、とあるスクープに絡んで親友が殺害されてしまうことから、警察の闇と犯人を追う、といった話。
杉咲花主演で映画化もされていて、原作を読んでから映像を見る派なんで、先に原作読んだら映画の上映が終わってた( ゚Д゚)
まー近いうちに配信されそうですから、そっちで確認しますかね。
書籍では続編が出ているようなので、図書館で予約しよっと。
内容:米崎県警平井中央署生活安全課が被害届の受理を引き延ばし、慰安旅行に出かけた末に、ストーカー殺人を未然に防げなかったと、新聞にスクープされた。県警広報広聴課で働いて4年、森口泉は、嫌な予感が頭から離れない。親友の新聞記者、千佳が漏らしたのか? 「お願い、信じて」そして、千佳は殺された。県警広報課事務の私に、何ができる? 大藪春彦賞作家、異色の警察小説。
今、警察小説の第一人者は柚月裕子じゃないかと思っています。
警察小説と言っても、硬軟色々ありますが、「孤高の狼」のようにハード物や、本作のように犯人捜し的な作品までこなせる、幅広い作家だと思います。まさに、警察小説の二刀流と言っても過言ではないかな(笑)
本作は、県警広報課で働く森口泉が、とあるスクープに絡んで親友が殺害されてしまうことから、警察の闇と犯人を追う、といった話。
杉咲花主演で映画化もされていて、原作を読んでから映像を見る派なんで、先に原作読んだら映画の上映が終わってた( ゚Д゚)
まー近いうちに配信されそうですから、そっちで確認しますかね。
書籍では続編が出ているようなので、図書館で予約しよっと。
内容:米崎県警平井中央署生活安全課が被害届の受理を引き延ばし、慰安旅行に出かけた末に、ストーカー殺人を未然に防げなかったと、新聞にスクープされた。県警広報広聴課で働いて4年、森口泉は、嫌な予感が頭から離れない。親友の新聞記者、千佳が漏らしたのか? 「お願い、信じて」そして、千佳は殺された。県警広報課事務の私に、何ができる? 大藪春彦賞作家、異色の警察小説。
【読書日記18/24’】木挽町のあだ討ち@永井紗耶子 [読書日記]
永井紗耶子著「木挽町のあだ討ち」を読了。
第169回直木三十五賞・第36回山本周五郎賞のW受賞作。
そこらのヘタなミステリーより断然面白かったです!(^^)!
最初は江戸時代の語り口に戸惑ったけど、読み進めていくうちに慣れたし、この作品にはこの語り口しかないなー、とも思いました。
「疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。」と、木挽町(今の歌舞伎座周辺)で起きた仇討ち事件について、仇を討った男の親戚筋の青年が真相を追っていく話なんですが、中盤から読み手も、モヤーっと多分こうなんだろうなと想像力を掻き立てるプロットには脱帽物でしたね。
直木賞・山本周五郎賞W受賞も納得の作品です。
内容:ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが。新田次郎文学賞など三冠の『商う狼』、直木賞候補作『女人入眼』で今もっとも注目される時代・歴史小説家による、現代人を勇気づける令和の革命的傑作誕生!
第169回直木三十五賞・第36回山本周五郎賞のW受賞作。
そこらのヘタなミステリーより断然面白かったです!(^^)!
最初は江戸時代の語り口に戸惑ったけど、読み進めていくうちに慣れたし、この作品にはこの語り口しかないなー、とも思いました。
「疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。」と、木挽町(今の歌舞伎座周辺)で起きた仇討ち事件について、仇を討った男の親戚筋の青年が真相を追っていく話なんですが、中盤から読み手も、モヤーっと多分こうなんだろうなと想像力を掻き立てるプロットには脱帽物でしたね。
直木賞・山本周五郎賞W受賞も納得の作品です。
内容:ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが。新田次郎文学賞など三冠の『商う狼』、直木賞候補作『女人入眼』で今もっとも注目される時代・歴史小説家による、現代人を勇気づける令和の革命的傑作誕生!
【読書日記17/24’】夜明けのはざま@町田そのこ [読書日記]
町田そのこ著「夜明けのはざま」を読了。
命に限りがあることを知っているのは人間だけ。
だから、「死」を通じて「生きる」ことを考えることは大切なことかもしれませんね。
本作は家族葬を執り行う小さな、けど、しっかりした見送りを行う葬儀屋に関わる人たちの話をまとめた連作短編集。
仕事、友情、恋愛、家庭など身近にあることを、生と死に絡めながら描いています。
著者の町田そのこは「52ヘルツのクジラたち」でもそうでしたが、本作でも前を向いて歩いていこう、いかねばというメッセージが込められていました。
内容:自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦。 死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す、『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ、新たな代表作!
命に限りがあることを知っているのは人間だけ。
だから、「死」を通じて「生きる」ことを考えることは大切なことかもしれませんね。
本作は家族葬を執り行う小さな、けど、しっかりした見送りを行う葬儀屋に関わる人たちの話をまとめた連作短編集。
仕事、友情、恋愛、家庭など身近にあることを、生と死に絡めながら描いています。
著者の町田そのこは「52ヘルツのクジラたち」でもそうでしたが、本作でも前を向いて歩いていこう、いかねばというメッセージが込められていました。
内容:自分の情けなさに、歯噛みしたことのない人間なんて、いない。地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦。 死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す、『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ、新たな代表作!
【読書日記16/24’】アリアドネの声@井上真偽 [読書日記]
井上真偽著「アリアドネの声」を読了。
プロットが良く、ページボリューム、文章の行間が広く読みやすかったですね。
ミステリーというよりサイバルアドベンチャーって感じかな。
その感じから、映像化を意識した作りにもなってますね。そうなると、悪役が不在なので、脚本にひと工夫必要かも、なんて思いながら読んでいました。
内容:救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。業務の一環で訪れた、障がい者支援都市「WANOKUNI」で、巨大地震に遭遇。ほとんどの人間が避難する中、一人の女性が地下の危険地帯に取り残されてしまう。それは「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障がいを抱え、街のアイドル(象徴)して活動する中川博美だった。 崩落と浸水で救助隊の侵入は不可能。およそ6時間後には安全地帯への経路も断たれてしまう。ハルオは一台のドローンを使って、目も耳も利かない中川をシェルターへ誘導するという前代未聞のミッションに挑む。
プロットが良く、ページボリューム、文章の行間が広く読みやすかったですね。
ミステリーというよりサイバルアドベンチャーって感じかな。
その感じから、映像化を意識した作りにもなってますね。そうなると、悪役が不在なので、脚本にひと工夫必要かも、なんて思いながら読んでいました。
内容:救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。業務の一環で訪れた、障がい者支援都市「WANOKUNI」で、巨大地震に遭遇。ほとんどの人間が避難する中、一人の女性が地下の危険地帯に取り残されてしまう。それは「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障がいを抱え、街のアイドル(象徴)して活動する中川博美だった。 崩落と浸水で救助隊の侵入は不可能。およそ6時間後には安全地帯への経路も断たれてしまう。ハルオは一台のドローンを使って、目も耳も利かない中川をシェルターへ誘導するという前代未聞のミッションに挑む。
【読書日記15/24’】成瀬は天下を取りにいく@宮島未奈 [読書日記]
宮島未奈著「成瀬は天下を取りにいく」を読了。
2024年本屋大賞を始め様々な賞をさらい14冠を達成した作品。
何より読みやすいのがイイね。
それと、やはり主人公・成瀬あかりのキャラクターが立ってていいわ(^O^)/
舞台は滋賀県大津市に住み、膳所(ぜぜ)駅を最寄り駅とする中学2年生の成瀬あかり。ある日、幼馴染の島崎みゆきに「閉店する西武百貨店大津店に毎日通い、中継に映る。」と言い出し、実際に西武ライオンズのユニフォームを着て毎日立ちますが・・・
かなり変わった主人公ですが、令和の新しいヒロインって感じで引き込まれますね。
また、作品を読みながら映像化するなら成瀬を誰が演じるのだろうって妄想してしまいました。HCくん的には、當真あみ、月島琉衣あたりかな。
今、続編の「成瀬は信じた道をいく」を図書館で400人待ちで予約中。早く読みたいですね。
内容:2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。 コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。 M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。 今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。 2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!
2024年本屋大賞を始め様々な賞をさらい14冠を達成した作品。
何より読みやすいのがイイね。
それと、やはり主人公・成瀬あかりのキャラクターが立ってていいわ(^O^)/
舞台は滋賀県大津市に住み、膳所(ぜぜ)駅を最寄り駅とする中学2年生の成瀬あかり。ある日、幼馴染の島崎みゆきに「閉店する西武百貨店大津店に毎日通い、中継に映る。」と言い出し、実際に西武ライオンズのユニフォームを着て毎日立ちますが・・・
かなり変わった主人公ですが、令和の新しいヒロインって感じで引き込まれますね。
また、作品を読みながら映像化するなら成瀬を誰が演じるのだろうって妄想してしまいました。HCくん的には、當真あみ、月島琉衣あたりかな。
今、続編の「成瀬は信じた道をいく」を図書館で400人待ちで予約中。早く読みたいですね。
内容:2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。 コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。 M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。 今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。 2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!
【読書日記14/24’】文にあたる@牟田都子 [読書日記]
牟田都子著「文にあたる」を読了。
学生の頃、漠然と「出版社とか本に関わる仕事がしたいな。」と思っていました。
当時、ROCKが好きで、”ミュージック・ライフ””音楽専科””ロッキングオン”を貪り読んでいたので、洋楽専門誌のライターとかに憧れていたんですよね。
けど、今や残っているのは”ロッキングオン”くらい。渋谷陽一って音楽評論のみならず、商才もあったのね。
話はそれましたが、本作の著者・牟田都子さんは今はフリーの校正者ですが、大手出版社で校正のお仕事をされていた方。
著者の書物へのとまらない想い、言葉との向きあい方、仕事に取りくむ意識が詰まった一冊で本や作家への愛が感じられました。
しかし、校正のお仕事って”てにをは”などや誤字脱字に朱書きするだけの(大変失礼)お仕事だと思っていましたが、校正の仕事を詳しく知ってびっくりしました。
校正者が行う緻密で繊細な仕事があるからこそ、一冊の本を手に取ることが出来ると、改めてその仕事に感心感服いたしました。
ちなみに、著者の牟田都子さんは、同じ校正者の旦那様と2ニャンで暮らしているみたいです。X(旧Twitter)で、ポストしているのを見るとホッコリしますわ。
内容:《本を愛するすべての人へ》人気校正者が、書物への止まらない想い、言葉との向き合い方、仕事に取り組む意識について——思いのたけを綴った初めての本。 〈本を読む仕事〉という天職に出会って10年と少し。 無類の本読みでもある校正者・牟田都子は、今日も原稿をくり返し読み込み、書店や図書館をぐるぐる巡り、丹念に資料と向き合う。 1冊の本ができあがるまでに大きな役割を担う校正・校閲の仕事とは? 知られざる校正者の本の読み方、つきあい方。 校正者にとっては百冊のうちの一冊でも、読者にとっては人生で唯一の一冊になるかもしれない。 誰かにとっては無数の本の中の一冊に過ぎないとしても、べつの誰かにとっては、かけがえのない一冊なのだ。
学生の頃、漠然と「出版社とか本に関わる仕事がしたいな。」と思っていました。
当時、ROCKが好きで、”ミュージック・ライフ””音楽専科””ロッキングオン”を貪り読んでいたので、洋楽専門誌のライターとかに憧れていたんですよね。
けど、今や残っているのは”ロッキングオン”くらい。渋谷陽一って音楽評論のみならず、商才もあったのね。
話はそれましたが、本作の著者・牟田都子さんは今はフリーの校正者ですが、大手出版社で校正のお仕事をされていた方。
著者の書物へのとまらない想い、言葉との向きあい方、仕事に取りくむ意識が詰まった一冊で本や作家への愛が感じられました。
しかし、校正のお仕事って”てにをは”などや誤字脱字に朱書きするだけの(大変失礼)お仕事だと思っていましたが、校正の仕事を詳しく知ってびっくりしました。
校正者が行う緻密で繊細な仕事があるからこそ、一冊の本を手に取ることが出来ると、改めてその仕事に感心感服いたしました。
ちなみに、著者の牟田都子さんは、同じ校正者の旦那様と2ニャンで暮らしているみたいです。X(旧Twitter)で、ポストしているのを見るとホッコリしますわ。
横になってみて見えてくるものもあるんだ pic.twitter.com/7pYDjvtxLi
— 牟田都子 Satoko Muta (@s_mogura) September 6, 2024
内容:《本を愛するすべての人へ》人気校正者が、書物への止まらない想い、言葉との向き合い方、仕事に取り組む意識について——思いのたけを綴った初めての本。 〈本を読む仕事〉という天職に出会って10年と少し。 無類の本読みでもある校正者・牟田都子は、今日も原稿をくり返し読み込み、書店や図書館をぐるぐる巡り、丹念に資料と向き合う。 1冊の本ができあがるまでに大きな役割を担う校正・校閲の仕事とは? 知られざる校正者の本の読み方、つきあい方。 校正者にとっては百冊のうちの一冊でも、読者にとっては人生で唯一の一冊になるかもしれない。 誰かにとっては無数の本の中の一冊に過ぎないとしても、べつの誰かにとっては、かけがえのない一冊なのだ。