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【読書日記4/24’】星を編む@凪良ゆう [読書日記]

凪良ゆう著「星を編む」を読了。
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「汝、星のごとく」の続編となる短編集。
とても切なく苦しい作品ですが、その先にある”愛”に一筋の光が感じます。最後そこに繋がる何かを感じるから読み進められますね。
そこへ導く作者・凪良ゆうの力量は大したものです。
ちなみに、本作を読む前に前作「汝、星のごとく」をお勧めします。
「星を編む」で謎だった部分や、その後が明かされますので。

内容:花火のように煌めいて、届かぬ星を見上げて、海のように見守って、いつでもそこには愛があった。ああ、そうか。わたしたちは幸せだったのかもしれないね。 『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語 「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは? 「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。 「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
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【読書日記3/24’】ジウⅩ@誉田哲也 [読書日記]

誉田哲也著「ジウⅩ」を読了。
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ジウ・シリーズも10作目かー
シリーズ当初は、警視庁捜査一課特殊犯捜査係に所属する門倉美咲と伊崎基子両巡査が主役だったけど、段々と世界観が広がり”新世界秩序”(NWO)という巨大な闇の組織が現れ、”歌舞伎町封鎖事件”が勃発し、その教訓から”歌舞伎町セブン”という暗殺集団が生まれ、今に至っています。
最近は”歌舞伎町セブン”がメインで物語が進んでいますが、この”歌舞伎町セブン”が必殺仕事人ぽくっていい感じなのです(ジャニタレに侵されていない頃のね)。
本作では、”歌舞伎町セブン”と”新世界秩序”(NWO)の残党との新たな勃発序章を描いています。
ラストの対決シーンは中々読み応えがありましたね。
シリーズⅪも楽しみだし、本シリーズと一線を画す”姫川玲子シリーズ”の新作も読みたいな。

内容:生きながらにして臓器を摘出された死体が発見された。東弘樹警部補らは懸命に捜査にあたるが、二ヶ月が経っても被害者の身元さえ割れずにいた。一方、陣内陽一の店「エポ」に奇妙な客が集団で訪れた。緊張感漂う店内で、歌舞伎町封鎖事件を起こした「新世界秩序」について一人の女が話し始める。「いろいろな誤解が、あったと思うんです」。各所で続出する不気味な事件。そして「歌舞伎町セブン」に、かつてない危機が迫る・・・
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【読書日記2/24’】鵼の碑@京極夏彦 [読書日記]

京極夏彦著「鵼の碑」を読了。
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前作「邪魅の雫」が刊行されたのは2006年9月なので、本作は百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作長編となります。
HCくん的には待ちに待った待望の一冊でした。京極夏彦が生み出したこのシリーズ第1作「姑獲鳥の夏」を読んだ時の衝撃は未だに忘れていません。
今回は事件、出来事が複雑に絡み合い、栃木県日光に本シリーズの中心人物である京極堂、関口、榎木津、木場たちが導かれます。
さらに、本作では過去シリーズに関わった人物たちも登場し、オールスター集合でもありましたね。
それだけに、物語自体も重厚かつ複雑で、その関係か1,280頁、厚さが4㎝もありました(+o+)
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本作は「蛇」「虎」「貍」「猨」「鵺」の5パートからなり、各パート毎に語り手がいて、かつ、過去作のエッセンスが割り振られていたりと、趣向を凝らしています。
HCくん的には、京極堂が語る「日光」のウンチクはとても面白く、日光東照宮など徳川家関係場所に貯蔵されている(であろう)古文書に興味を惹かれましたね。
次回作を読みたいのはやまやまですがですが、次もまた17年待つとなると80歳超えますわー

内容: 殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。 消えた三つの他殺体を追う刑事。 妖光に翻弄される学僧。 失踪者を追い求める探偵。 死者の声を聞くために訪れた女。 そして見え隠れする公安の影。 発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、縺れ合いキメラの如き様相を示す「化け物の幽霊」を祓えるか。
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【読書日記1/24’】闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由@ジェーン・スー [読書日記]

2024年の一冊目。
ジェーン・スー著「闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由」を読了。
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最近、ラジオやポッドキャストを聴く機会が多いHCくん。その中でも、面白く、かつ、聴きやすいパーソナリティの一人がジェーン・スーさん。
特にジェーン・スーさんと堀井美香さんのポッドキャスト「OVER THE SUN」は楽しいですわ♪
そんな、ジェーン・スーが「週刊文春WOMAN」で連載したインタビューエッセイが本作(加筆・編集あり)。
普段あまり私生活を語らないような著名人たちの本音を引き出す、ジェーン・スーのインタビュー力も凄いけど、彼女は聞き上手でもありますね。
ジェーン・スーという人間マイクに安心して、インタビューされる側は話をするんだろうな、って思ってしまいましたね。
女性のみならず男性にも薦めたい一冊です。

内容:私はずっと、私のためだけに存在する 私の椅子が欲しかった―― 一条ゆかり(漫画家) めげず腐らず、花を咲かせた 13人の女たちに聞いた「私」の見つけかた。 よく知られている13人の女性たちが歩んだ道について聞いた、初のインタビューエッセイ。 つまずきにもめげず腐らず、自分らしい花を咲かせた女性たちに、初めから特別な人はいませんでした。 ・毎日働いて、明日にバトンをつなぐだけで精一杯 ・「自分なんて」とつい諦めてしまう ・人生が上手くいく人は自分とは違う人 ・自分を信じることができない人… そんな女性にもぜひ読んでほしい1冊です。 ■収録されている13人 齋藤薫/柴田理恵/君島十和子/大草直子/吉田羊/野木亜紀子/浜内千波/辻希美/田中みな実/山瀬まみ/神崎恵/北斗晶/一条ゆかり



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【読書日記27/23’】なんかいやな感じ@武田砂鉄 [読書日記]

武田砂鉄著「なんかいやな感じ」を読了。
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著者の武田砂鉄さん、好きなんですよねー
主にTBSのパーソナリティとしても活躍していますが、その流暢な語り、時事問題に鋭く切り込む姿勢、そして何よりROCK好き(ヘビメタだけど)ってのがいいねー
本作は過去の出来事や砂鉄さんの実体験に絡む”やな感じ”を語ってますが、ここには”今”の”やな感じ”にも通じるものがあって共感できましたね。
まーHCくんが砂鉄ファンでもあるというところもありますが(笑)

これで、2023年に読んだ本の紹介は最後です。今年も色んな本に出合いたいと思います。
内容:ずっとそこにあって、続いてきたもの。その漠然とした感覚を直視してみようと思った。 1982年生まれ。物心ついてから今まで、遠くて起きていたこと。近くで起きていたこと。 その記憶を重ねて、「社会」を語るためにも、まずは「感じ」を考えてみようと思った。 今回の本は、自分の体験や思索を振り返るようにして、この社会に染み込んでいる「いやな感じ」はどういう蓄積物なのかを見つめようとした記録である。…同世代が読めば通じやすい話も出てくるが、特に世代論ではない。主題は史実や思い出ではなく「感じ」である。


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【読書日記26/23’】ナイフをひねれば@アンソニー・ホロヴィッツ [読書日記]

アンソニー・ホロヴィッツ著「ナイフをひねれば」を読了。
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探偵ホーソーン&助手(?)ホロヴィッツシリーズ最新刊。
アンソニー・ホロヴィッツは英国ミステリーの王道を継承している感じがして好きな作家です。
そして、このコンビは現代ミステリーでは最高のバディですね。
作者のホロヴィッツは自身を小説に登場させ、かつ、探偵ホーソンの助手(?)という設定にしています。これは、ホームズ&ワトソンやポワロ&ヘイスティングズを意識してのことでしょうね。
しかも、本作はホロヴィッツが作中で殺人事件の容疑者となり、自らの容疑を晴らす為に真犯人を捜すとういう荒唐無稽な舞台設定となっています。
それなのに、頼りの相棒ホーソンは何故かつれない態度で・・・
ミステリーにユーモアそして時にシュールな書きぶりは、ホロビッツのストーリーテラーとしての技術力、計算された展開力が備わっているからなのでしょうね。
2人の距離が近づいたり離れたり、読者も気もそぞろですが、これもまた作者の狙い通りなんでしょうね。

内容:「われわれの契約は、これで終わりだ」探偵ホーソーンに、彼が主人公のミステリを書くのに耐えかねて、わたし、作家のホロヴィッツはこう告げた。その翌週、ロンドンで脚本を手がけた戯曲の公演が始まる。いきなり酷評する劇評を目にして意気消沈するわたし。ところがその劇評家が殺害されてしまう。凶器はあろうことかわたしの短剣。逮捕されたわたしには分かっていた。自分を救えるのは、あの男だけだと。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズの新たな傑作登場!
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【読書日記25/23’】卒業生には向かない真実@ホリー・ジャクソン [読書日記]

ホリー・ジャクソン著「卒業生には向かない真実」を読了。
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「自由研究には向かない殺人」「優等生は探偵に向かない」に続く、女子高生探偵・ピッパを主人公にした完結編。
しかし、シリーズ1作目から読んでいる身として、こんな完結編になるなんて想像もしていませんでしたわ。著者の発想力に完敗・・・
1作目から続く伏線回収も見事だったし、これで終わるなんてもったいない。けど、この終わり方が正解かも。1作目からもう一度読み返したい作品ですわ。
著者ホリー・ジャクソンの次の作品に期待したいですね。

内容:わたしはこの真実から、決して目を背けない。 『自由研究には向かない殺人』から始まった ミステリ史上最も衝撃的な3部作完結編! 大学入学直前のピップに、不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話に匿名のメール。首を切られたハトが敷地内で見つかり、私道にはチョークで首のない棒人間を書かれた。調べた結果、6年前の連続殺人事件との類似点に気づく。犯人は服役中だが無実を訴えていた。ピップのストーカーの行為が、この連続殺人の被害者に起きたことと似ているのはなぜなのか。ミステリ史上最も衝撃的な『自由研究には向かない殺人』三部作の完結編!
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【読書日記24/23’】サイケデリック・マウンテン@榎本憲男 [読書日記]

榎本憲男著「サイケデリック・マウンテン」を読了。
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「エアー2.0」や「巡査長 真行寺弘道」・「DASPA 吉良大介」シリーズの榎本憲男の最新作。
ちなみに、HCくんが今一番気になる作家です。
本作は、秘密の国家プロジェクトの裏で起きた連続殺人事件の謎を追うNCSC(国家総合安全保障委員会)兵器研究開発セクションの井澗紗理奈とテロ対策セクションの弓削啓史が主人公。
新興宗教とマインドコントロール、遺伝子操作とエネルギー問題など盛り沢山の内容で、著者が得意とする、現代の社会問題とフィクションそして推理小説を上手く融合させたエンターテインメント作品となっています。
ダブル主人公である井澗紗理奈と弓削啓史のコンビも面白いし、恋愛模様も描いています。またこの二人を軸とした作品を読んでみたくなりましたね。
著者の次回作も楽しみです。

内容:国際的な投資家・鷹栖祐二を刺殺した容疑者は、新興宗教「一真行」の元信者だった。マインドコントロールが疑われ、NCSC(国家総合安全保障委員会)兵器研究開発セクションの井澗紗理奈と、テロ対策セクションの弓削啓史は、心理学者の山咲岳志のもとへ。
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【読書日記23/23’】香港警察東京分室@月村良衛 [読書日記]

月村良衛著「香港警察東京分室」を読了。
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HCくんにとって、月村良衛と言えば「機龍警察」。
その著者が放つ新たな警察小説で、しかも日本警察と香港警察がタッグを組み日本を舞台に国際犯罪に立ち向かう、という設定。
しかも複雑な香港政治を巧みに物語に刷り込んでいるのは流石ですね。
ただ、組織が縦割りで縄張り争いが強い日本警察からは「香港警察東京分室」はやっかい者扱い。しかも、香港(=中国)側の狙いもわからない、という背景も設けています。

ただ、個人的には「機龍警察」を超えてないなって、思ってしまいました。

ラストの描き方から、部署の継続が決定し、次のターゲットも示されているから、シリーズ化がされるのかな。

内容:香港国家安全維持法成立以来、日本に流入する犯罪者は増加傾向にある。国際犯罪に対応すべく日本と中国の警察が協力する・・・インターポールの仲介で締結された「継続的捜査協力に関する覚書」のもと警視庁に設立されたのが「特殊共助係」だ。だが警察内部では各署の厄介者を集め香港側の接待役をさせるものとされ、「香港警察東京分室」と揶揄されていた。メンバーは日本側の水越真希枝警視ら5名、香港側のグレアム・ウォン警司ら5名である。 初の共助事案は香港でデモを扇動、多数の死者を出した上、助手を殺害し日本に逃亡したキャサリン・ユー元教授を逮捕すること。元教授の足跡を追い密輸業者のアジトに潜入すると、そこへ香港系の犯罪グループ・黒指安が襲撃してくる。対立グループとの抗争に巻き込まれつつもユー元教授の捜索を進める分室メンバー。やがて新たな謎が湧き上がる。なぜ穏健派のユー教授はデモを起こしたのか、彼女の周囲で目撃された謎の男とは。疑問は分室設立に隠された真実を手繰り寄せる。そこにあったのは思いもよらぬ国家の謀略だった。 アクションあり、頭脳戦あり、個性豊かなキャラクターが躍動する警察群像エンタテイメント!
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【読書日記22/23’】明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記@平山亜佐子 [読書日記]

平山亜佐子著「明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記」を読了。
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「化け込み」とは、日本国語大辞典によると”本来の素性を隠して、すっかり別人の様を装う。別人になりすます。」こと。つまり、変装してさまざまな場所に入り込み、内実を記事に書いてすっぱぬくという手法、だそうです。
本作は、明治・大正・昭和と3時代に渡って活躍した婦人記者たちの奮闘記となっています。当時、婦人記者の社会的地位は高くなく、”号外に関係ない”と言われていたそうです。
そんな時代に彼女らが特ダネをとるために行ったのは、上述にある「化け込み」。時代が時代だけに、化けこんだとしてもかなり危ない橋を渡ることもあったそうです。本作では、「化け込み」の元祖から進化系の婦人記者4人を中心に書かれています。
とにかく、著者の平山亜佐子の取材力は凄いですね。ただ、読み物としては弱いところがありましたが、それを上回る取材力に敬意を表したいと思います。

内容:型破りに生き抜いた、女たちの仕事史。 号外に関係のない婦人記者 日本の新聞黎明期。女だからと侮られ、回ってくるのは雑用ばかり。 婦人記者たちは己の体一つで、変装潜入ルポ〈化け込み記事〉へと向かっていった── 観察力が光る文才、鉄砲玉のような行動力、私生活でもまばゆいばかりに破天荒。 徒花(あだばな)とされ軽視されてきた彼女たちの仕事を時を超えて再評価し、 型破りな生きざますらも肯定する、唯一無二の近現代ノンフィクション!
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