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【映画鑑賞記11/24’】52ヘルツのクジラたち [映画鑑賞]

「52ヘルツのクジラたち」を鑑賞。
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原作は2021年本屋大賞を受賞した町田そのこのベストセラー小説。小説は号泣ものの作品でした。
そんな感動作を、杉咲花主演で映画化したヒューマンドラマとなっています。
最初、主人公の三島貴瑚を杉咲花が演じると知ったときは「ちょっと、幼すぎるんじゃない?」と感じていましたが、観終わったあと、これは杉咲花しか演じられなかったな、と彼女の演技力、表現力に凄みさえ感じてしまいました。
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三島貴瑚は自身の人生を毒親に搾取されて生きてきましたが、そんなときに貴瑚を救おうとするアンさんこと岡田安吾(志尊淳)と親友・牧岡美晴(小野花梨)に出会います。
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アンさんの優しさと美晴の励ましに貴瑚は徐々に立ち直ってきますが、そんな時に勤め先の社長のクズ息子(宮沢氷魚)に出会い、幸せの歯車が狂っていきます。
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そして、事件がおこり貴瑚は海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会います・・・
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ほぼ、原作と同じでしたが、海辺の街での少年との関りよりも、過去の出来事に焦点を当てすぎ感があってそこは残念でしたね。
ただ、ラストのシーンは印象的で、涙腺崩壊でありました。
ちなみに、「52ヘルツのクジラ」とは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で鳴く、世界で1頭だけの孤独なクジラのこと。
孤独に蝕まれた貴瑚と少年の再生物語でもありましたね。
お薦めの一本です!
解説:2021年本屋大賞を受賞した町田そのこの同名ベストセラー小説を、杉咲花主演で映画化したヒューマンドラマ。 自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性・三島貴瑚。ある痛みを抱えて東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会う。貴瑚は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれたアンさんとの日々を思い起こしていく。 杉咲が演じる貴瑚を救おうとするアンさんこと岡田安吾を志尊淳、貴瑚の初めての恋人となる上司・新名主税を宮沢氷魚、貴瑚の親友・牧岡美晴を小野花梨、「ムシ」と呼ばれる少年を映画初出演の桑名桃李が演じる。「八日目の蝉」「銀河鉄道の父」の成島出監督がメガホンをとり、「四月は君の嘘」「ロストケア」の龍居由佳里が脚本を担当。タイトルの「52ヘルツのクジラ」とは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で鳴く、世界で1頭だけの孤独なクジラのこと。
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【映画鑑賞記10/24’】落下の解剖学 [映画鑑賞]

「落下の解剖学」を鑑賞。
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本作は第76回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドール、第81回ゴールデングローブ賞で脚本賞と非英語作品賞を受賞、第96回アカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネート。
ストーリーは、人里離れた雪山の山荘で、男が転落死します。見つけたのは視覚障害のある息子。作家である男の妻に殺人の嫌疑がかけられます。
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映像での事件の振り返りを交えながら、法廷での検事と弁護士そして妻と事件の鍵を握る息子の心理合戦は見応えがありましたね。
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また、サスペンスという切り口で家族ドラマを演出している感じがしました。このスリリングな法廷劇で家庭内、夫婦間、親子関係にメスが入り、まさに”解剖”されていく流れは緊迫感、緊張感満載でした。
ちなみに、本国フランスでは動員130万人超えの大ヒットを記録しているそうです。その理由もわかりましたね。
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解説:これが長編4作目となるフランスのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンサスペンス。視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故を引き金に、死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていき、登場人物の数だけ真実が表れていく様を描いた。 人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。 女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。脚本はフラー監督と、そのパートナーであるアルチュール・アラリ。主人公サンドラ役は「さようなら、トニー・エルドマン」などで知られるドイツ出身のサンドラ・ヒュラー。第96回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。
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【映画鑑賞記9/24’】ネクスト・ゴール・ウィンズ [映画鑑賞]

「ネクスト・ゴール・ウィンズ」を鑑賞。
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サッカーの弱小チームが優秀で熱心なコーチを迎えて、チームを鼓舞し再生させる物語。良くある話ですが実話であれば感動も増しますね。
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物語の主軸は米領サモアのサッカー代表チーム。この代表チームは、2001年にワールドカップ予選史上最悪となる0対31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められずにいました。次の予選が迫る中、型破りな性格のためアメリカを追われた鬼コーチ、トーマス・ロンゲン監督を招聘し、チームの立て直しを図りますが・・・
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監督は、「ジョジョ・ラビット」「マイティ・ソー」シリーズのタイカ・ワイティティ監督。監督自身もニュージーランドの先住民マオリの血を引いているらしいですね。
「ジョジョ・ラビット」では、独特の観点で偏見や差別を克服する可能性を示していましたが、本作では裏テーマでジェンダーを取り上げています。
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クライマックスの試合のシーンでは、胸が熱くなりました。結果は分かっていても、心を動かされる作品でした。
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解説:「ジョジョ・ラビット」「マイティ・ソー」シリーズのタイカ・ワイティティ監督が、世界最弱のサッカーチームがワールドカップ予選で起こした奇跡のような実話をもとに映画化。2014年に「ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」としてドキュメンタリー映画化もされたエピソードを、ワイティティ監督独自の世界観とユーモアを交えて描き出す。 米領サモアのサッカー代表チームは、2001年にワールドカップ予選史上最悪となる0対31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められずにいた。次の予選が迫る中、型破りな性格のためアメリカを追われた鬼コーチ、トーマス・ロンゲンが監督に就任し、チームの立て直しを図るが……。 主人公トーマス・ロンゲンを「それでも夜は明ける」のマイケル・ファスベンダー、米領サモアのサッカー協会会長タヴィタをオスカー・ナイトリー、ロンゲンの元妻ゲイルをドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」のエリザベス・モスが演じた。
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【映画鑑賞記8/24’】マダム・ウェブ [映画鑑賞]

「マダム・ウェブ」を鑑賞。
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マーベル・コミックスにこんなキャラクターがいるとは知らなかった。何やら、予知能力でスパイダーマンを助ける人物らしい。マーベルも奥が深いですね。
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主人公キャシー・ウェブ/マダム・ウェブを演じるのはダコタ・ジョンソン。そして、マダム・ウェブが未来を救おうとする3人の少女を、シドニー・スウィーニー、セレステ・オコナー、イザベラ・メルセドが演じてます。
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サブタイトルで”マーベル初の本格ミステリー・サスペンス”と謳っていますが、ミステリー感サスペンス感は全くなかったですね(+o+)
どちらかというと、この3人の少女を悪者エゼキエルから、アベンジャーズらのような超人パワーを持ってないものの、自身の予知能力を使って守っていこうというアクション映画でした。
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今後、マダム・ウェブと彼女が救った3人がスパイダーマンにどうやって絡んでいくのか楽しみであります。

解説:マーベル・コミックスのキャラクター、マダム・ウェブを主役に描くミステリーサスペンス。原作コミックでは未来予知の能力でスパイダーマンを救う役割を担い、知性を武器にする点でもほかのヒーローとは一線を画するキャラクターとして知られるマダム・ウェブの若かりし頃の物語を描く。 ニューヨークで救命士として働くキャシー・ウェブは、生死の境をさまよう大事故にあったことをきっかけに、未来を予知する能力を手にする。突如覚醒した能力に戸惑うキャシーだったが、ある時、偶然出会った3人の少女が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男に殺される悪夢のような未来を見たことから、図らずもその男から少女たちを守ることになる。 主人公キャシー・ウェブ/マダム・ウェブ役は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」「サスペリア」のダコタ・ジョンソン。キャシーが未来を救おうとする3人の少女を、「リアリティ」のシドニー・スウィーニー、「ゴーストバスターズ アフターライフ」のセレステ・オコナー、「トランスフォーマー 最後の騎士王」のイザベラ・メルセドがそれぞれ演じる。監督はテレシリーズ「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」などを手がけてきたS・J・クラークソン。
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【映画鑑賞記7/24’】劇場版 君と世界が終わる日に FINAL [映画鑑賞]

「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」を鑑賞。
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テレビドラマやそれに伴うスペシャル版を見ていた関係で、結末が気になったので観に行きました。
なんか、Huluとかいう動画配信で続けていたので、物語の途中経過は知りませんでした。
けど基本、噛まれると化け物になってしまう謎の感染症「ゴーレムウィルス」によって、突然日常を奪われた人々を描いたゾンビ・サバイバルなので、Huluでのシリーズを見てなくても十分楽しめました。
主演はシリーズを通して、竹内涼真が務めています。彼の代表作といってもいいかもね。
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地上波テレビシリーズでは、恋人役の中条あやみを助けるために戦っていたけど、彼女はしらないうちにゴーレムになって亡くなってました( ;∀;) 今の彼を突き動かしているのは、恋人との間に生まれた子供を悪の手から奪い返すこと、という設定になっています。
そこに、今人気急上昇の高橋文哉くんや堀田真由ちゃんが加わって、最後の戦いに挑んでいきます。
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その他、悪の長官役に吉田鋼太郎とその科学者役で須賀健太が出演しています。
吉田鋼太郎さんは日本でトップのシェイクスピア俳優だったけど、映像に進出してからは色んな役をやってますね。
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こういった長く続いた作品のラストを描くのは難しいと思いますが、本作のラストシーンは個人的には納得できるもので良かったと思います。

解説:竹内涼真が主演を務め、噛まれると化け物になってしまう謎の感染症「ゴーレムウィルス」によって突然日常を奪われた人々を描いた人気サバイバルドラマシリーズ「君と世界が終わる日に」の劇場版。 一握りの限られた人のみが入ることを許される、人類最後の希望の都市といわれる「ユートピア」。そこにそびえ立つ研究タワーでは、ゴーレムウィルスに対するワクチン開発の研究が進められていた。そこでは、間宮響と小笠原来美との間に生まれ、ゴーレムウィルスの抗体を持った来美の血を引くミライが、抗体ワクチン用の研究材料として捕らえられていた。響はミライを救うため、5人の男たちとともに研究タワーを登ろうとするが、そこには想像を絶する数々の試練が待ち受けていた。 ドラマ版から主人公・響を演じる竹内のほか、タワーの長官役で吉田鋼太郎、響とともにタワーを登る柴崎大和役で高橋文哉、大和の幼なじみの看護師・羽鳥葵役で堀田真由ら劇場版から参加する新キャストも多数登場。監督はドラマ版のメイン演出も担当した「ブラック校則」「いちごの唄」の菅原伸太郎。
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【映画鑑賞記6/24’】違う惑星の変な恋人 [映画鑑賞]

「違う惑星の変な恋人」を鑑賞。
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数十年ぶりに新宿武蔵野館で映画を観ました。今年は単館系の作品をよく観るなー
本作は何気に映画上映中作品をネットサーフィンしているときに見つけて、興味がわいて観に行ったのです。
物語は男女4人の恋愛群像劇。
4人の俳優と役柄は、むっちゃん役に莉子が、グリコ役に筧美和子がグリコ、ベンジー役に中島歩、モー役に綱啓永。
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三角関係?四角関係?複雑にこんがらがった恋の矢印がどうやって整理されていくのか、誰と誰がくっつくのかなど、シンプルですが楽しんで観れました。
また、会話劇的要素もあるので、セリフ回しが面白かったな。
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グラビアタレント好きのHCくんとしては(笑)、グリコ役の筧美和子の演技が上手くなっていてビックリ。将来、同じグラビア出身のMEGUMI、小池栄子みたいな存在になって欲しいな。
また、ベンジー役の中島歩は昔から注目していた俳優で、舞台や映画が中心だったけど、先日紹介したクドカンの「不適切にもほどがある!」にも出演していたりと、最近テレビの露出も増えてきて嬉しい限りです。ちなみに、国木田独歩の玄孫(やしゃご)にあたるらしい。
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監督の木村聡志は36歳の若手。日本の映画監督も若い方がどんどん出てきていい傾向ですね。是非、日本映画を盛り上げてもらいたいです。

解説:「恋愛依存症の女」「階段の先には踊り場がある」の木村聡志監督による恋愛群像劇。 美容室で働くむっちゃんとグリコは音楽の趣味が合うことに気づいて以来、なんでも話し合う仲となる。ある日、グリコに未練のある元恋人モーが美容室に現れる。グリコはシンガーソングライターのナカヤマシューコのライブで旧知のベンジーと再会し、同行していたむっちゃんはベンジーに一目ぼれ。むっちゃんはグリコとモーの協力を得てベンジーと恋仲になるべく奮闘するが、ベンジーはナカヤマシューコと関係を持つ一方で、久々に会ったグリコにひかれていた。そしてグリコもむっちゃんに対し罪悪感を抱きつつ、ベンジーのことが気になってしまう。 「なのに、千輝くんが甘すぎる。」の莉子がむっちゃん、「孤狼の血 LEVEL2」の筧美和子がグリコ、「愛なのに」の中島歩がベンジー、特撮ドラマ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の綱啓永がモー、シンガーソングライターのみらんがナカヤマシューコを演じる。2023年・第36回東京国際映画祭「アジアの未来」部門出品。
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【映画鑑賞記5/24’】哀れなるものたち [映画鑑賞]

「哀れなるものたち」を鑑賞。
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日本時間の今日8時から第96回アカデミー賞授賞式が開催されますが、本作は作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞ほか計11部門にノミネートされています。
個人的には、主演のエマ・ストーンがHCくんの大好きな作品「ラ・ラ・ランド」に続いて、2回目の主演女優賞をゲットするのではないかと思ってますし、その栄誉を受けるだけの体当たりの演技をしていると感じています。
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物語は過激にして壮烈です。エマ・ストーン、そこまでやるかってところもあります。
そのエマ・ストーン演じるベラを”生み出した”天才外科医ゴッドウィン・バクスターを演じるのは、ウィレム・デフォー。
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そして、ベラにまだ見ぬ世界を教えるも、破滅させられる弁護士ダンカン役をマーク・ラファロが演じています。
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この二人の曲者俳優の上を行っていたエマ・ストーンは何度も書くようですが凄かったです。
カメラをとったのは、ヨルゴス・ランティモス監督。「物語」「音楽」「映像」を三位一体にさせていましたね。
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さーこの記事と第96回アカデミー賞授賞式が上手くリンクして、本作が何部門授賞するか楽しみでなりません。

解説:「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組み、スコットランドの作家アラスター・グレイの同名ゴシック小説を映画化。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞を受賞し、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚色賞ほか計11部門にノミネートされた。 不幸な若い女性ベラは自ら命を絶つが、風変わりな天才外科医ゴッドウィン・バクスターによって自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生する。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられた彼女は、放蕩者の弁護士ダンカンに誘われて大陸横断の旅に出る。大人の体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめるベラは時代の偏見から解放され、平等や自由を知り、驚くべき成長を遂げていく。 プロデューサーも務めるストーンが純粋無垢で自由奔放な主人公ベラを熱演し、天才外科医ゴッドウィンをウィレム・デフォー、弁護士ダンカンをマーク・ラファロが演じる。「女王陛下のお気に入り」「クルエラ」のトニー・マクナマラが脚本を担当。
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【映画鑑賞記4/24’】アクアマン 失われた王国 [映画鑑賞]

「アクアマン 失われた王国」を鑑賞。
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DCコミックはライバル・マーベルコミックがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)を展開しているのに対抗し、DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)を展開していましたが、何やら本作「アクアマン 失われた王国」で発展的解消を行い、見直しが行われるらしいです。
けど、最近のDCEUはMCUに比べ作品の出来が良くなってきたと感じてました。特に本作の主人公アクアマンやワンダーウーマンはDCEUの救世主だと思っていたのでちょっと残念です。
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ただ、本作の監督を務め、かつ、アクアマンを演じるジェイソン・モモアと親交があるジェームズ・ワンがDCスーパーヒーローの見直しを図り、再出発するそうです。
ジェームズ・ワンは、アクアマンシリーズやワイルド・スピード「SKY MISSION」など、ヒーローものやアクションものに定評があるので楽しみでもあります。
さて本作は、前作「アクアマン」の続編で、海底王国アトランティスの王位に就いたアーサー/アクアマン(ジェイソン・モモア)が、人類との共存やジュニアの養育など、やるべきことが山積みの中、アーサーに立ちはだかる試練と、未曾有の危機を解決へと導くために、仲違いした兄弟が行動を共にすることで、関係修復の可能性に目を向けたバディムービーになっています。
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作中でのアクアマンと弟オーム(パトリック・ウィルソン)そして、その仲間たちのキャラが濃くて強くて、悪役の影がちょっと薄い感じがしましたね。
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作中では、多様性や環境問題なんかもさりげなく入れ込んでいて、ただのヒーローものにしていないのもよかったわ。そこも、独創性のあるジェームズ・ワンの力量発揮ってところでしたね。
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本来、DCコミックの重鎮ヒーローであるスーパーマン、バットマンが何故かDCEUではパッとしないので、アクアマン中心に再構築するのもいいかもね。
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今後のジェームズ・ワンに期待したいですわ。

解説:DCコミックスのヒーロー・アクアマンを主人公に描き大ヒットを記録した2018年製作のアクション大作「アクアマン」の続編。 はるか昔、南極の氷河の奥深くに封印された「失われた王国」。そこには、世界を滅亡させるほどの力を持つ伝説の古代兵器ブラック・トライデントがあった。ある日、アクアマンへの復讐を誓うブラックマンタがブラック・トライデントを見つけ出し、邪悪な力が解き放たれてしまう。5億もの海の生物を操ることのできる海底アトランティスの王アクアマンは、かつてない脅威から海と地上の世界を守るため、仲間たちとともに立ち上がるが・・・ キャストには主演のジェイソン・モモアを始め、アクアマンの弟である前王オーム役のパトリック・ウィルソン、母アトランナ役のニコール・キッドマン、アトランティスの女王メラ役のアンバー・ハード、ブラックマンタ役のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世ら前作のメンバーが集結。「ワイルド・スピード SKY MISSION」のジェームズ・ワン監督が前作に続いてメガホンをとった。

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【映画鑑賞記3/24’】ミツバチと私 [映画鑑賞]

「ミツバチと私」を鑑賞。
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自分の性別に悩む8歳の子どもを描いた本作は、第73回ベルリン国際映画祭で、主演のソフィア・オテロが史上最年少の8歳で最優秀主演俳優賞を受賞したスペイン映画。
ちなみに、ベルリン国際映画祭は、2020年に男優賞・女優賞を廃止し、性別区分のない主演俳優賞、助演俳優賞を新設したらしいです。
主人公アイトールを演じる主演ソフィア・オデロがスクリーンに登場したとき、女の子が性別に悩む話かなっと思いましたが、アイトールは男の子ということで(設定で)、若干頭が混乱しました。ただ、見た目で男の子だの女の子だの思っている時点で、HCくんもまだまだだなっと反省してしまいました。
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物語は、夏休みにフランスに住む一家が母親のアネ(パトリシア・ロペス・アルナイス)の実家があるスペインに向かいます。
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3人の子供の末っ子アイトール(オテロ)は、男性的な名前が嫌でココ(スペインでは坊やという意味)と呼ばれることに反発し、母親は対応に迷っていました。また、この母親も色々葛藤があって、それが上手く作中に描かれてました。
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叔母の養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは徐々に心を開いていき、初めて女友達ができたりもします。※ミツバチは多種多様だそうだ。
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監督・脚本を手がけたエスティバリス・ウレソラ・ソラグレンが映画の舞台に選んだのは、自身の出身地でもあるスペイン領バスク地方。この地域はフランス領にもまたがっているらしく、作品のテーマとリンクする感じもして興味深かったし、美しい風景に心奪われましたね。
しかし、主演のソフィア・オテロ、子どもが抱える不安や心の機微を繊細に表現し、演技初経験とは思えないほど輝いていましたわ[わーい(嬉しい顔)]今後の活躍を祈るばかりです。

解説:自分の性自認に迷う子どもの葛藤と、寄り添う家族の姿をつづったスペイン発のヒューマンドラマ。 夏のバカンスでフランスからスペインにやって来た家族。8歳のアイトールは自分の性自認が分からず、違和感と居心地の悪さを抱えて心を閉ざしている。母はそんなアイトールを愛しながらも、向き合い方に悩んでいた。ある日、叔母が営む養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは、ハチや自然とのふれあいを通して心をほどき、ありのままで生きていきたいという思いを強めていく。 オーディションで選ばれた新人ソフィア・オテロが主人公アイトールを繊細かつ自然に演じ、2023年・第73回ベルリン国際映画祭にて史上最年少となる8歳で最優秀主演俳優賞(銀熊賞)を受賞。スペインの新鋭エスティバリス・ウレソラ・ソラグレンが長編初監督・脚本を手がけた。
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【映画鑑賞記2/24’】枯れ葉 [映画鑑賞]

「枯れ葉」を鑑賞。
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アキ・カウリスマキの名は知ってはいましたが、作品を観るのは本作がはじめて。
メディアの書評や青山実花さんの記事を読んで、無性に観たくなったのです。
物語は激しい凹凸もなく淡々と進んでいきます。しかしながら、ヘルシンキの街で孤独さを抱えながら生きる女・アンサ(アルマ・ポウスティ)と男・ホラッパ(ユッシ・バタネン)が、ある夜、カラオケバーで出会い、互いの名前も知らないまま惹かれ合い、日本の「君の名は」的なすれ違いを繰り返し、無事に再会を果たし想いを通じ合わせることができ、ハッピーエンドにたどり着くのか、結構ハラハラしながら二人を見守ってしまいましたね。
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画面の中に映るノスタルジックなヘルシンキの風景やバンド演奏からカラオケまで自由自在な音楽の使い方、作品全編に漂うシニカルなユーモアなど、初めて体験するカウリスマキ流の表現に感動いたしました。
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また一方、アンサ&ホラッパの横で、ロシアによるウクライナ侵攻のニュースが流れ、いま、私たちが生きる悲痛な現実を映し出そうとする意志が感じられましたね。
HCくんとしては、アンサを演じるアルマ・ポウスティの演技がとても魅力的でした。
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カウリスマキ流の愛の物語。ファンタジーではなく、現実を描写した本作は、今を生きる我々に希望を与えるメッセージと感じました。
アキ・カウリスマキ監督の過去作品も観たくなりましたね。

解説:フィンランドの名匠アキ・カウリスマキが5年ぶりにメガホンをとり、孤独を抱えながら生きる男女が、かけがえのないパートナーを見つけようとする姿を描いたラブストーリー。カウリスマキ監督による「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」の労働者3部作に連なる4作目で、厳しい生活の中でも生きる喜びと誇りを失わずにいる労働者たちの日常をまっすぐに映し出す。 フィンランドの首都ヘルシンキ。理不尽な理由で失業したアンサと、酒に溺れながらも工事現場で働くホラッパは、カラオケバーで出会い、互いの名前も知らないままひかれ合う。しかし不運な偶然と過酷な現実が、2人をささやかな幸福から遠ざけてしまう。 「TOVE トーベ」のアルマ・ポウスティがアンサ、「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」のユッシ・バタネンがホラッパを演じ、「街のあかり」のヤンネ・フーティアイネン、「希望のかなた」のヌップ・コイブが共演。2023年・第76回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞。
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