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【読書日記17/22’】アキレウスの背中@長浦京 [読書日記]

長浦京著「アキレウスの背中」を読了。
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著者・長浦京の作品は直木賞候補作になった「アンダードッグス」以来2冊目。「アンダードッグス」は物語の設定は面白く興味深かったんだけど、途中からの失速してしまったというのが正直な読後感。
そして本作も設定と目のつけどころは新鮮でしたね。ただ、今回は失速せず最後まで走り切った読後感でした。というのは、本作は2023年公営ギャンブルの国際マラソンレースが東京で初めて開催されるという設定だから、”走り切った”という言葉をつかったのよ(笑)
主人公は女性刑事とマラソン世界記録を目指す日本のトップランナー。そのトップランナーを狙ったテロ、ウェアやシューズに絡む利権そして警察内部の覇権争いなど濃い内容で面白かった。
女性刑事がとっても個性豊かで魅力的なので、彼女を主人公にシリーズ化を図ってもヨサげですね。

内容:公営ギャンブル対象のマラソンレースで、世界記録を狙うトップランナーに脅迫状が! 国際テロリスト集団が、襲撃を仕掛けてきた。標的は日本人最速ランナーと、ランニングギアの開発をめぐる機密情報。警察庁は極秘に、特別編成の組織横断チームMITを立ち上げた。 MITを率いる女性刑事は、ランナーを守れるか。 直木賞候補作『アンダードッグス』の著者による圧巻のノンストップ・サスペンス。
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