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【読書日記11/20’】紅蓮館の殺人@阿津川辰海 [読書日記]

阿津川辰海著「紅蓮館の殺人」を読了。
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著者は東京大学卒。
頭が良いだけあって、綿密なプロットを施したクローズドサークル(密室)作品になっています。
ただ、読者にはちょっと難しく、かつ、人物描写がイマイチ。また、名探偵という輩が何人も出てくるのは余計かな。名探偵は作品に一人いれば十分。
文章力と物語の組立はしっかりしているので、本格ミステリーの第一人者になってもらいたいです。

内容:山中に隠棲した文豪に会うため、高松の合宿をぬけ出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。救助を待つうち、館に住むつばさと仲良くなる。だが翌朝、吊り天井で圧死した彼女が発見された。これは事故か、殺人か。葛城は真相を推理しようとするが、住人と他の避難者は脱出を優先するべきだと語り―。タイムリミットは35時間。生存と真実、選ぶべきはどっちだ。
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