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【読書日記2/19’】そしてミランダを殺す@ピーター・スワンソン [読書日記]

ピーター・スワンソン著「そしてミランダを殺す」を読了。
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テッドは空港のバーで偶然知り合った美女リリーに、浮気をしている妻ミランダを「殺したい」と口走ったことから物語は始まります。
なんかどこかで見た映画のようなプロローグですが、まさにヒッチコックの映画を観ているような錯覚に陥ってしまうほど、プロットがしかっりしていて読み応えがありました。
しかも、登場人物がそれぞれ一人称で語らせて章を終えると、他の人物が語り始めるというユニークな手法が斬新で興味を惹きましたね。
ただ、途中から結末が予想できてしまうのが残念でしたが、それもまた映画のラストっぽくて個人的にはOKでした。

あらすじ:読者・書評家が大絶賛! 予測不可能な殺人計画の行方は!? ある日、ヒースロー空港のバーで、離陸までの時間をつぶしていたテッドは、見知らぬ美女リリーに声をかけられる。彼は酔った勢いで、1週間前に妻のミランダの浮気を知ったことを話し、冗談半分で「妻を殺したい」と漏らす。話を聞いたリリーは、ミランダは殺されて当然と断じ、殺人を正当化する独自の理論を展開してテッドの妻殺害への協力を申し出る。だがふたりの殺人計画が具体化され、決行の日が近づいたとき、予想外の事件が起こり……。4人の男女のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の攻防が語られるスリリングな快作!
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