会社のこと人事のこと②

自分の後進を育て、新任の部長にするミッションと並行して、ある部員（以下、S君）を放出する準備も進めていました。
S君は３年半前に当部に配属されました。配属された半年くらいは、フツーだったのですが、そのうち訳の分からない”我”を主張するようになり、他の部員とのコミュニケーションもほぼほぼなくなりました。
これはまずいと思い関係改善を図ってきましたが、上手くいきませんでした（部員も敬遠しだした）。そして、ちょうど一年前S君と面談を行ったところ、本人の口から「この本部と部を出たい。」と言われました。
その時の気分は正直ホッとしましたよ。何人も後輩を育て接してきましたが、こんな人物ははじめてでした。
どこの部署に行きたいか一応希望を聞いたところ、自分の能力以上の部署を言い出すので、心の中で驚きを隠せませんでした。
確かに仕事は”それなり”にするけど、コミュニケーション能力はゼロ、人の好き嫌いが激しい、人の意見は聞かない、かつ、自分の主張ばかりで主張をはねられるとブンむくれるなど、まるで子供・・・
本人の出たい、という言葉が出たので上職や人事部長と相談を重ねましたが、彼が希望する部署は全てNOを突きつけられてしまいました。彼の評判は社内でもかなり悪く、それを知らないのは本人のみ（HCくんも知らなかったのは後の祭り）。
そんなモヤモヤが続いたなか、とある業界団体から人材を探しているというので、確認したところ「２年間の予定で出向者を出してくれる企業を探している。」ということ。まさに渡りに船。上職と人事部長に話したところ、「その線で行きましょう。」ということになりました。
S君にはそれなりに根回しを重ね（どこの部署もNOだったというのはナイショ。けど、本人も薄々感じてたのかも）、本人から内諾を得たので、先日正式に「出向を命ずる」辞令が発令されました。
新任部長にS君をつけるのは難しかったからね。出向は２年ですが、終了後については彼は口約束ですが人事部長と最大限の希望を聞くということでしたので、もう戻ってくることはないでしょう（と願いたい）。
しかし、人事ってのは難しいね。この一年ホント苦労しましたよ。
さーあと数週間で新年度。新しい風を浴びながら、ギョームに精進しましょうかね。

＜空くんはお腹空いたと訴えています＞

タグ：人事異動 出向