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【読書日記3/22’】黒牢城@米澤穂信 [読書日記]

米澤穂信著「黒牢城」を読了。
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第166回直木賞作。また、「このミステリーがすごい」などで第一位を獲得するなど、昨年刊行された国内ミステリーNo.1の称号を得た作品。
ですが・・・個人的にはイマイチいやイマニでした( 一一)
時代背景は織田信長が本能寺の変に巻き込まれる4年前。当時絶対的権力者だった織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重。城内で起きる難事件に翻弄されますが、有岡城にはある人質がいたことから、その人質に荒木村重は謎を解くように命じます。
その人質の名は知恵者・黒田官兵衛。官兵衛は牢に閉じ込めながらも、有岡城で起こる事件を解き明かしていきます・・・
歴史ミステリーは過去にも色々とありますが、その中でも秀作の部類だと思います。ただ、荒木村重ってそんなにメジャーじゃないし、作中に黒田官兵衛が安楽椅子探偵みたいな役割で、あまり表に出てこない。それと、読んでいて暗さを感じてしまったな。
米澤穂信といえば「王とサーカス」や「満願」など現代ミステリーの名手で、東野圭吾を継ぐ作者だと思っていたので、個人的にはちょっと残念な作品でした。

あらすじ:本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。
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