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【映画鑑賞記8/18’】スリー・ビルボード [映画鑑賞]

「スリー・ビルボード」を鑑賞。
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今年のアカデミー賞で主演女優賞並びに助演男優賞を輩出した作品。作品自体も作品賞でノミネートされました。
「スリー・ビルボード」は、架空の田舎町を舞台にした群像ドラマ。
娘を何者かに殺された母親ミルドレッド(フランシス・マクドーマンド:主演女優賞)と、住人たちから信頼の厚い警察署長のウェルビー(ウディ・ハレルソン)、そして警察署長の部下で粗野で人種差別主義の巡査ディクソン(サム・ロックウェル:助演男優賞)。娘を殺した犯人が捕まらないことに業を煮やしたミルドレッドが、町はずれにある三枚の古い看板に警察署長を非難する意見広告を出したことから、町全体を揺るがせる騒動が勃発します。
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ここまでだと、悲劇の母親vs警察という図式ですが、実は複雑な人間模様が隠されています。警察署長は実は余命いくばくもない心優しき家庭人。悲劇の母親もかなり危ない人。巡査はマザコンの支離滅裂者。
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この3人が絡みに絡んで物語は淡々と進んでいきます。演者とそのキャラクターが上手くシンクロしているので、画面に釘付けになってしまいました。
壮絶な人間ドラマとブラックコメディが同居した見事な作品。ちなみに、サム・ロックウェルも助演男優賞にノミネートされていて、まさに俳優力の極みが、この作品の評価をあげたことが伺えますね。

解説:娘を殺害された母親が警察を批判する看板を設置したことから、予期せぬ事件が起こるクライムサスペンス。本作はベネチア国際映画祭で脚本賞、トロント国際映画祭で観客賞に輝いた。娘を失った母をオスカー女優のフランシス・マクドーマンドが演じ、『メッセンジャー』などのウディ・ハレルソン、『コンフェッション』などのサム・ロックウェルらが共演。ウディやサムも出演した『セブン・サイコパス』などのマーティン・マクドナーがメガホンを取る。

ミズーリ州の田舎町。7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、犯人を逮捕できない警察に苛立ち、警察を批判する3枚の広告看板を設置する。彼女は、警察署長(ウディ・ハレルソン)を尊敬する彼の部下や町の人々に脅されても、決して屈しなかった。やがて事態は思わぬ方へ動き始め……。
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