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【読書日記3/18’】災神@江島周 [読書日記]

江島周著「災神」を読了。
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読んでいて映画「シン・ゴジラ」を思い出してしまいました。
得体がわからないものに対する人間の恐怖がよく描かれていて、自衛隊や米軍パイロットの飛行シーンなど迫力もありました。
また、SNSなど今風のシーンもふんだんに取り入れて、作品を盛り上げています。
若い作家さんですが、合間合間に登場人物の人間らしい部分が垣間見えるのと、文体のテンポが良いので読みやすかったです。
映像的に読ませる作家さんは好きなので、彼の次回作を楽しみにしつつ、過去作を読んでみようかな。

島根県出雲市は、ある一瞬を境に瓦礫の山となった。TVに映し出される光景に誰もが息を呑むが、原因は不明のまま。局地的な天災か、北朝鮮のミサイルか、テロか!? 先遺隊として送り込まれた陸上自衛官の新野は、風変わりな子どもアキラと技術者の天音に出会う。彼女が勤務する巨大な研究施設で起きた“予測不能な事態”を知った新野は震撼する――。街が封鎖され通信手段がない中、唯一つながったTwitterには、最新のニュースや、救出を待つ人がいそうな場所などさまざまな情報が寄せられる。見知らぬ人々の祈りのもと、生存者たちは立ち上がるが……。 すべてを呑みこみ、破壊する。圧倒的な絶望を前に、人間が立ち向かう術はあるのか?。

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