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【映画鑑賞記7/18’】DETROIT [映画鑑賞]

「DETROIT」を鑑賞。
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アメリカの黒歴史のひとつ。
こんな事実があったとは全く知りませんでしたが、トランプ政権のこの時代に、この事件が映画化されるということは、それ自体がすごくメッセージを放っているんだろうと感じましたね。
約半世紀前のアメリカ・デトロイト。白人優先の社会の中で、黒人のストレスが弾け、黒人は建物を焼き、壊し、窃盗を繰り返すなど暴徒化。
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そんな中、モーテルにいた黒人の一人が、おもちゃの銃で100メートル(くらい)先の市警、州兵に向かって
発泡のような行為を行った結果、デトロイト警察が白人を含む宿泊者に過酷な自白を強要する、といったストーリー。
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弱者は報われないということが強く伝わる映画。その後、裁判の場面もありますが、そこでも正義は報われません。
実際に白人警官容疑者3人は全員無罪判決。未だに事件は、全容解明に至っていません。
しかしながら、監督のキャスリン・ビグローが描くと、アメリカの哀しい現実が見えてきましたね。
そして、この作品で圧倒的な悪を演じるのは、警察官役のウィル・ポールター。スクリーンを見ながら、ぶん殴ってやりたくなるような衝動にかられるくらいの演技でした。こういった、嫌われ役を演じさせるとハリウッドNo.1かもしれませんね。
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白人と黒人の間で上手く立ち回る警備員を演じるのは、スター・ウォーズ作品にも出演するジョン・ボイエガ。お前は、どっちの味方なんだよっとツッコミたくもなりますが、当時のデトロイトではありえる立ち位置かも。
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今現在も続くアメリカの銃社会。そして、黒人差別。
そして、この作品も素晴らしい演技だったウィル・ポーターも今年のアカデミー賞にノミネートされていない事実。本当のアメリカン・ドリームはいつになることやら。

解説:1967年に起きたデトロイトの暴動を題材にした実録サスペンス。暴動の最中、あるモーテルで警察が宿泊客に行った過酷な自白強要の行方を、息詰まるタッチで映し出す。監督は『ハート・ロッカー』などのキャスリン・ビグロー。『スター・ウォーズ』シリーズなどのジョン・ボイエガ、『レヴェナント:蘇えりし者』などのウィル・ポールター、『リチャードの秘密』などのジャック・レイナーらが熱演する。

1967年に起きたデトロイトの暴動を題材にした実録サスペンス。暴動の最中、あるモーテルで警察が宿泊客に行った過酷な自白強要の行方を、息詰まるタッチで映し出す。監督は『ハート・ロッカー』などのキャスリン・ビグロー。『スター・ウォーズ』シリーズなどのジョン・ボイエガ、『レヴェナント:蘇えりし者』などのウィル・ポールター、『リチャードの秘密』などのジャック・レイナーらが熱演する。
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