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さようなら「ぴあ」 [雑記ブログ]

僕らの世代では文化の”ライフライン”的な雑誌であった「ぴあ」が、昨日21日の発行で39年の歴史に幕を閉じる。

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最終号には創刊号の復刻版付き↓

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1972年若者たちの手でミニコミ誌からはじまった雑誌は、90年代にバブルの恩恵、「チケットぴあ」の相乗効果もあり50万部メディアに成長。しかし、ここ数十年はインターネットの普及で最近は10万部以下に。

「ぴあ」が出る以前は、映画の上映館・上映時間を調べるにしても新聞の3行広告か「キネマ旬報」くらい。

今みたいにパソコンで上映館と時間を調べ、チケットが事前予約するなんて夢のようよ。

しかも、好きな海外ミュージシャンのチケット前売り情報なんかも当時は「ぴあ」で入手。

とっても大切な情報誌だった。

高校生の時、友達がつくるロックバンドがライブハウスに出演することが決まり「ぴあ」を見たら、まさに米粒(笑)くらいの字でバンド名が書いてあった。

けど、友達と「これがメジャーへの一歩だね。」と喜びあったもんだ。

それと「ぴあ」で忘れていけないのは、表紙を書き続けた及川正道氏。彼のデザインはまさに現代の浮世絵師といっても過言ではない。

若者文化を発信続けてきた「ぴあ」。

時代の移り変わりは世の常。変化には変化で対応しないと生き残っていかないのはわかるけど、「時代の象徴」が消えるのはやはり寂しいもんだ。
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