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【映画鑑賞記6/22’】ドライブ・マイ・カー [映画鑑賞]

「ドライブ・マイ・カー」を鑑賞。
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今年のアカデミー賞国際長編映画賞に輝いた作品。その他にも、ベルリン国際映画祭銀熊賞や日本アカデミー賞で8冠に輝いています。
村上春樹の短編「女のいない男たち」が原作という情報のみで(原作は未読)観に行きました。タイトルから、単なるロードムービーかと思っていましたが、内容的には全く違っていましたね。
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それにしても、この作品が海外でこんなに話題になり高評価となるのが正直わからないというのが、個人的な感想。また、日本の評価は海外でウケたことによることが大きいと思いますよ(海外の評価にのっかっただけ)。
物語は全く接点のなかった男女が、お互い失望感から再生する過程を描いたヒューマンドラマ。
主人公の演出家兼舞台俳優を演じるのは西島秀俊。映画の中でいわゆる劇中劇(チェーホフ)が出てくるのですが、劇中劇の演技と映画の演技を上手く表現・区分していて、かつ、映画と劇中劇がリンクしているように感じさせられました。これは、監督の濱口竜介氏の手腕でしょうね。
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ヒロインは三浦透子。NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」では、ひなたの幼馴染役を好演していましたね。本作でも寡黙で影のある女性を熱演していました。
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この二人が広島の海岸べりでお互いの過去を告白しあうシーンは印象深かったです。
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共演は妻役の霧島れいかと岡田将生。
霧島れいかが放つエロティシズムは本作に艶を与えていました。
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そして、狂気の演技を見せたのは岡田将生。ある意味、この映画のキーマンは彼だったのかもしれません。
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上映時間は日本映画にしては珍しく3時間の長編。後半までなんの起伏もなく淡々と物語は進みますが、時間の長さは感じられなかったです。
何か余韻が凄く残る映画でしたが、上述したとおり何故海外でウケたのかは今でもわかりませぬ・・・


解説: 村上春樹の短編小説を原作に描くヒューマンドラマ。妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公が、ある女性との出会いをきっかけに新たな一歩を踏み出す。『寝ても覚めても』などの濱口竜介が監督と脚本を手掛け、『きのう何食べた?』シリーズなどの西島秀俊が主人公、歌手で『21世紀の女の子』などで女優としても活動する三浦透子がヒロインを演じ、『運命じゃない人』などの霧島れいかや、『さんかく窓の外側は夜』などの岡田将生らが共演する。

あらすじ:脚本家である妻の音(霧島れいか)と幸せな日々を過ごしていた舞台俳優兼演出家の家福悠介(西島秀俊)だが、妻はある秘密を残したまま突然この世から消える。2年後、悠介はある演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島に向かう。口数の少ない専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と時間を共有するうちに悠介は、それまで目を向けようとしなかったあることに気づかされる。
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