SSブログ

【読書日記9/20’】ザ・カルテル@ドン・ウィンズロウ [読書日記]

ドン・ウィンズロウ著「ザ・カルテル」を読了。
ダウンロード.jpgダウンロード (1).jpg
先日紹介した「犬の力」の続編。
ドン・ウィンズロウが生んだ一匹狼のDEA(アメリカ麻薬取締局)捜査官、アート・ケラーと宿敵の麻薬王・アダン・バレーラ、そしてメキシコの麻薬組織と戦う物語、いや、サーガといっても過言ではありません。
そして、これでもか、というふうに人が死んでいきます。
このサーガの着地はどこなのか。ただ、麻薬をめぐるアメリカとメキシコの救いようのない歴史そのものといって間違いないと思います。
昨年、三部作の完結編となる「ザ・ボーダー」が発刊されました。こちらも、楽しみです。

上巻内容:麻薬王アダン・バレーラが脱獄した。30年にわたる血と暴力の果てにもぎとった静寂も束の間、身を潜めるDEA捜査官アート・ケラーの首には法外な賞金が賭けられた。玉座に返り咲いた麻薬王は、血なまぐさい抗争を続けるカルテルをまとめあげるべく動きはじめる。一方、アメリカもバレーラを徹底撲滅すべく精鋭部隊を送り込み、壮絶な闘いの幕が上がる―数奇な運命に導かれた2人の宿命の対決、再び。『犬の力』、待望の続篇。

下巻内容:捜査陣の中に、裏切り者がいる。選び抜かれたメンバーの誰が? 密かに調査を進めたケラーは、驚愕の事実に対峙する。そんな中、バレーラが次なる狙いと定めたシウダドフアレスでは、対立する勢力が衝突し、狂気と混沌が街を支配していた。家族が引き裂かれ、命と尊厳が蹂躙される。この戦争は、いったい誰のためのものなのか。圧倒的な怒りの熱量で、読む者を容赦なく打ちのめす。21世紀クライム・サーガの最高傑作。
nice!(13)  コメント(8) 
共通テーマ: