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【映画鑑賞記41/18’】ウインド・リバー [映画鑑賞]

「ウインド・リバー」を鑑賞。
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アメリカ=メキシコ国境地帯の麻薬戦争を題材にしたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品「ボーダーライン」。この極めて優れた犯罪映画の脚本を提供したのが、本作でメガホンをとったテイラー・シェリダン。
物語は、ワイオミング州の先住民保留地が舞台。
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序盤、人里離れた山奥で先住民の血を引く若い女性の死体が発見されます。その直前、何者かから執拗な暴行を受けた被害者は、雪原で血を吐いたまま息絶えていました。しかも、少し走れば肺が破裂してしまうマイナス30度の極寒の夜に、裸足で数キロ走り続けた果てに。ジェレミー・レナー扮する地元の猟師は、被害者の常人離れした“生きる意志”がそんなありえないことを可能にしたのだろうと推察します。
序盤から、入念なディテールがひかれ、時代の流れからも社会の関心からも置き去りにされた先住民保留地の悲惨な現実をあぶり出しています。
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その状況で乗り込んでくる、エリザベス・オルセン演じる新米FBI捜査官ジェーン。
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そして、娘を亡くしたつらい過去を持っているゆえに捜査に協力していくジェレミー・レナー演じる主人公の猟師コリー。
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当初、意志の疎通が出来ない二人でしたが、徐々に心を通わせていきます。ある意味、ジェーンのFBI捜査官としての苦闘と成長の物語でもありますね。
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そして、クライマックスの銃撃戦。鳥肌が立つほどの集団接近戦の銃撃アクションで、映画史上にも残りそうな迫力、緊迫感でした。
お勧めの一本ですね。
解説:『最後の追跡』などの脚本を手掛けてきたテイラー・シェリダンが監督と脚本を務めたサスペンス。ある事件を調べる女性FBI捜査官と地元のハンターが、思わぬ真相にたどり着く。『アベンジャーズ』シリーズなどのジェレミー・レナー、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』などのエリザベス・オルセン、『スウィート・ヘル』などのジョン・バーンサルらが出演。『最後の追跡』で音楽を担当したニック・ケイヴ、ウォーレン・エリスが本作でも組んでいる。

あらすじ:アメリカ、ワイオミング州。先住民族が住む深い雪に囲まれたウインド・リバーで、地元のベテランハンターであるコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)が女性の遺体を発見する。FBIの新人捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)が派遣され、1人で捜査を開始するが雪山の厳しい自然環境や不安定な気候で難航する。ジェーンは、ウインド・リバー一帯に詳しいランバートの手を借りて調べを進めていく。
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