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【読書日記19/22’】ザリガニの鳴くところ@ディーリア・オーエンズ [読書日記]

ディーリア・オーエンズ著「ザリガニの鳴くところ」を読了。
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2021年本屋大賞翻訳小説部門1位に輝き、全世界で1,000万部突破、2019年と2020年アメリカで一番売れた作品。
カテゴリー的にはミステリーになりますが、ミステリー感はあまり感じません。
作品の舞台は、アメリカのノース・カロライナ州の湿地帯。そこに暮らす、親にネグレストされた一人の少女の成長譚を過去と現在をクロスさせながら描いています。
湿地の模様やそこで暮らす苦労、そして町に暮らす人々からの差別等を抒情的に書き上げています。
著者のディーリア・オーエンズはジョージア州出身の動物学者。なので、湿地と言う大自然や生息する生き物についても詳細に書かれていて、読み応えがありました。
自然の中に一人たくましく生きる少女とある殺人事件。過去と現在がクロスしたとき物語が動きだし、あとは一気読みでしたね。

あらすじ等:ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女のもとを去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく…みずみずしい自然に抱かれて生きる少女の成長と不審死事件が絡み合い、思いもよらぬ結末へと物語が動き出す。全米500万部突破、感動と驚愕のベストセラー。
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