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【読書日記22/22’】コールドウォー DASPA 吉良大介@榎本憲男 [読書日記]

榎本憲男著「コールドウォー DASPA 吉良大介」を読了。
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「DASPA 吉良大介」シリーズの第2作。
本作は著者が展開する「巡査長 真行寺弘道」シリーズの最新刊「インフォデミック」と”対”となる作品に仕上がっています。
コロナ禍の中”浅倉マリと愚か者の集い””の大規模ライブを巡り、ライブの表舞台(真行寺サイド)と裏舞台(吉良サイド)が巧みに描かれていて、2作で壮大な一つの物語にテーマになっています。
自由を愛する男・真行寺と有事の際は国民の行動監視もやむなしと考える男・吉良のせめぎ合いそしてその裏で暗躍する男・・・面白かったです。
タイトルの”コールドウォー”がこれまでの”冷戦”から”風邪(コールド)”=新コロにかけているセンスもGOODでしたね。

内容:コロナVS国家。日本は生き残れるのか。 2019年の暮れ、DASPA(国家防衛安全保障会議)インテリジェンス班サブチェアマンの吉良大介は、ダークウェブの賭博サイトに"2020年 東京オリンピックは開催されるか"という不吉な賭けを発見する。そして、年が明けると同時に、新型コロナウイルスによる感染は急速に拡大し、ついにオリンピックの年内中止が発表され、日本社会は緩やかなロックダウンによる「自粛」生活へと突入する。そんな中、この空気に抗い、あるベテランミュージシャンは、"浅倉マリと愚か者の集い"という大規模ライブを開催しようとする。 ここで大惨事が起きれば、来年のオリンピック開催さえも危ぶまれると判断した吉良はある作戦を思いつく。感染阻止か、経済優先か。「日本をバージョンアップする」が口癖の吉良は、未曾有のコロナ禍にどう立ち向かうのか。『インフォデミック 巡査長 真行寺弘道』とリンクする超リアルエンターテインメント小説。
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