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【読書日記21/22’】DASPA 吉良大介@榎本憲男 [読書日記]

榎本憲男著「DASPA 吉良大介」を読了。
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先日紹介した、榎本憲男著「巡査長 真行寺弘道」シリーズ最新刊から立て続けに著者の本を2冊読んでしまった。
「DASPA 吉良大介」は「巡査長 真行寺弘道」のスピンオフ作品、、、って最初は思って読んでいたら、これはこれで一つのシリーズなんだなって感心してしまった。
主人公の吉良大介は東大出身の警察キャリア官僚でクラッシック音楽の愛好家。自身もバイオリンを奏でるなど、万年平巡査長でROCK好きの真行寺とは真逆のキャラ。
当然この二人は各々の小説でリンクするし、ある意味その対立軸は読んでいて面白い。
さて、本作は「日本をバージョンアップ」が口癖の吉良大介が国家防衛安全保障会議=通称DASPA設立からそこに絡む殺人事件、警察内部の力関係その他国際問題、経済の問題、宗教の問題そして音楽と盛沢山。当然、フィクションですが、この日本が今直面していることに対しての問題提起に知らず知らずなっている感じがしましたね。

内容:DASPA―国家防衛安全保障会議。テロをはじめ国家の非常事態に的確に対応するため、内閣府に設置された各省庁からの選抜精鋭チーム。吉良大介―警察庁警備局出身、要となるインテリジェンス班サブチェアマンに抜擢されたキャリア官僚。「日本をバージョンアップする」が口癖の長身イケメンのこの男、仕事はできるが女性に弱い。DASPAのスタートを目前に控えた日、中目黒のマンションでひとりの白人男性が毒殺された。その目的は?背後で蠢くものとは?人気シリーズ『巡査長 真行寺弘道』とリンクする著者渾身の痛快エンターテインメント小説。
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