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【読書日記13/19’】愛なき世界@三浦しおん [読書日記]

三浦しおん著「愛なき世界」を読了。
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代表作「舟を編む」など、作者・三浦しおんが奏でる世界に登場する人物はみんな魅力的です。
物語は洋食屋の見習い・藤丸陽太が植物学研究者をめざす本村紗英に恋をします。けれど本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。恋のライバルが、人類ではない・・・衝撃的な「ごめんなさい」から物語りは進んでいきます。
本作でも見た目が殺し屋のような教授、イモに惚れ込む老教授、サボテンを巨大化させる後輩男子など、愛おしい変わり者たちが登場し物語りに華を添えます。草花も人間も、必死に生きているんだな、と改めて思わせてくれて、ほっこり感動する作品でした。

内容:恋のライバルは草でした(マジ)。洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。見た目が殺し屋のような教授、イモに惚れ込む老教授、サボテンを巨大化させる後輩男子など、愛おしい変わり者たちに支えられ、地道な研究に情熱を燃やす日々…人生のすべてを植物に捧げる本村に、藤丸は恋の光合成を起こせるのか!?道端の草も人間も、必死に生きている。世界の隅っこが輝きだす傑作長篇。
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