【読書日記25/15’】機龍警察火宅＠月村了衛：アシンメトリー　～左右非対称な日常～：SSブログ

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【読書日記25/15’】機龍警察火宅＠月村了衛　[読書日記] [編集]

月村了衛著「機龍警察火宅」を読了。

昨年ハマッた月村了衛の機龍警察シリーズ。
「火宅」は既刊されているシリーズの最新刊で初の短編集となっています。
短編集でありながら、完全なる縦割り組織であり階級や縄張り、対抗意識が強い警察機構に、機龍兵というSF要素を盛り込みながら、単なるアクション小説に終わらず人間ドラマに仕上がっています。
短編一つの主軸となる人物だけにこれ程の存在感を与えるところは、さすが稀代のストーリーテラー月村了衛といったところですね。
シリーズの次作が楽しみであります。

あらすじ：最新型特殊装備“龍機兵”を擁する警視庁特捜部は、警察内部の偏見に抗いつつ国際情勢のボーダーレス化に連れて変容する犯罪に日夜立ち向かう―由起谷主任が死の床にある元上司の秘密に迫る表題作、特捜部入りする前のライザの彷徨を描く「済度」、疑獄事件捜査の末に鈴石主任が悪夢の未来を幻視する「化生」など、吉川英治文学新人賞&日本SF大賞受賞の“至近未来”警察小説、珠玉の傑作短篇集。