【読書日記6】星籠の海@島田荘司 [読書日記]
島田荘司著「星籠の海」を読了。
名探偵 御手洗潔と助手の石岡君が活躍するミステリー。
けれど残念ながら、初期の頃の本格かつ奇想天外な発想は影も形もありません。
最初に謎が提供されるのですが、本の数十頁で御手洗探偵が解決してしまい、後は国際的犯罪者との追いかけっこ・・・
ミステリー、特に島田荘司が追求していた本格のかけらもなく寂しい限りです。
ただ興味深かったのは、舞台が瀬戸内の海で村上海賊について書かれていたこと。
時は、織田信長が大阪本願寺と対立し、大阪本願寺の味方をした中四国の雄・毛利家が信長の船団を壊滅させるのですが、その中心となったのが瀬戸内の村上海賊なのです。
そこらのくだりは興味があっただけに面白く読ませてもらいました。
島田荘司は以前、写楽についても面白い見解を放っていたので、最近はミステリーよりも歴史的な分野のほうに傾いているのかな。
あらすじ:瀬戸内海、松山沖に浮かぶ興居島の湾に、連続して死体が流れ着く―奇妙な事件の調査を依頼された御手洗潔は、石岡和己とともに瀬戸内へ。解決への鍵を求めて訪れた場所は、古代より栄えた「潮待ちの港」、鞆の町を擁する広島県の福山市だった。しかし、御手洗たちの到着直後に発生した死体遺棄事件にはじまり、鞆もまた不穏な気配を漂わせていた。これは瀬戸内を揺るがす一大事の兆しなのか!?古からの港町に拡がる不穏な団体の影―怪事件の続く「時計仕掛けの海」に、御手洗潔が挑む!圧倒的な面白さ!ミステリー界の最先端に立つ巨匠が放つ渾身の一撃!
最初がおもしろいと期待し過ぎるよね!
by mutumin (2014-03-25 05:02)
島田荘司さん 以前はよく読んだのですが~(@@;)
by 獏 (2014-03-25 05:38)
面白そうですね 探偵の名前もね
『おてあらい(が)きよい』 清潔な感じです
by パウロ (2014-03-25 05:45)
先に謎解きされちゃうと興醒めだなぁ(^_^;)
by pn (2014-03-25 06:31)
mutuminさん
昔からのファンなのでちょっと寂しかった・・・
by HOTCOOL (2014-03-25 18:20)
獏さん
島田荘司は推理小説の革命児でしたよね^^
by HOTCOOL (2014-03-25 18:21)
パウロさん
みたらい きよしが正解です。パウロさんの呼び方は、小説のなかでもイジられています。
by HOTCOOL (2014-03-25 18:23)
pnさん
構成上の問題ね^^;
by HOTCOOL (2014-03-25 18:25)
表紙のイラストが綺麗でジャケ買いしそう。(笑)
by 親知らず (2014-03-26 08:04)
親知らずさん
横尾忠則っぽいですよね^^
by HOTCOOL (2014-03-26 17:06)