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【映画鑑賞記23/16’】ディストラクション・ベイビーズ [映画鑑賞]

「ディストラクション・ベイビーズ」を鑑賞。
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いやー、久々に心と体全身が震える映画でした。しかも、日本映画ってところが凄い。
主人公・芦原泰良を演じるのは柳楽優弥。舞台は愛媛県松山市。
前半は、18歳の泰良がヤクザだろうが誰かれ構わずケンカを売り、ストリートファイトに明け暮れる日々が描かれています。世間のルールは通じず、どんなにダメージを与えてもニヤニヤと笑い、ゆらゆらと立ち上がる素良。セリフがほとんどなく、ただただ暴力が描かれていますが、何故か画面に引き込まれる、引き込んでしまう柳楽優弥の演技は鬼気迫るものがありました。
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後半は、泰良の強さに目をつけた同じく18歳の高校生・裕也を演じる菅田将暉との暴走が描かれます。素良の威を借る裕也のクズな演技はなんとも言えない虚しさをまとっていましたが、今や超売れっ子の菅田くんの演技も光ってましたね。
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途中この二人に巻き込まれてしまう女子を演じるのは小松菜奈。今まで清楚なお嬢様役が多かったように思いますが、最後には女は怖いを実感させられる迫真の演技でありました。
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監督は真利子哲也。彼の作品ははじめて観ましたが、将来日本映画にその名を必ず轟かせそうなそんな予感のする演出とカメラワークでした。
他に、池松壮亮、三浦誠己、村上虹郎、でんでんと言った脇を固める役者も強力でした。
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今年前半の日本映画ではNo.1ですね!

解説:『イエローキッド』『NINIFUNI』などの真利子哲也監督が手掛けた若者による群像劇。『桐島、部活やめるってよ』などの喜安浩平が共同で脚本を手掛け、愛媛県松山を舞台に、若者たちの欲望と狂気を描く。暴力にとりつかれた主人公には『ゆるせない、逢いたい』などの柳楽優弥がふんし、ほとんどセリフのない難役を演じ切る。さらに『共喰い』などの菅田将暉、『渇き。』などの小松菜奈、『2つ目の窓』などの村上虹郎らが出演。

あらすじ:愛媛県のこぢんまりとした港町・三津浜の造船所に2人で生活している芦原泰良(柳楽優弥)と弟の将太(村上虹郎)。けんかばかりしている泰良はある日突然三津浜を後にし、松山の中心街で相手を見つけてはけんかを吹っ掛けていく。そんな彼に興味を抱いた北原裕也(菅田将暉)が近づき、通行人に無差別に暴行を働いた彼らは、奪った車に乗り合わせていた少女・那奈(小松菜奈)と一緒に松山市外へ向かい……。
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コメント 6

親知らず

非力な女性は、時にはずるく立ち回らなければ生きていけないのかも。
男性も女性も真面目に生きられない人は、自分自身が好きじゃないのかな。
by 親知らず (2016-07-03 08:11) 

pn

ある意味昔のシュワちゃんやスタローンですな(笑)
by pn (2016-07-03 08:49) 

mutumin

柳楽優弥って、言葉を発しなくても演技出来るタイプなのかなぁ~・・・
by mutumin (2016-07-03 23:49) 

HOTCOOL

親知らずさん

この映画に出てくる若者は、不安定で虚無的ですね。それを上手く描いていました。
by HOTCOOL (2016-07-04 04:10) 

HOTCOOL

pnさん

なるほど。そういう見方もありますね。
by HOTCOOL (2016-07-04 04:11) 

HOTCOOL

mutuminさん

鳥肌ものの演技でしたよ。
by HOTCOOL (2016-07-04 04:12) 

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