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【映画鑑賞記12/15’】フォックスキャッチャー [映画鑑賞]

「フォックスキャッチャー」を鑑賞。
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”奇妙に歪んだ相互依存関係の中で発酵していく愛憎と狂気”。このキャッチコピーが全てを物語っています。
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実際にアメリカであった、財閥御曹司による殺人事件を映画化した実録ドラマ。物語は淡々と進んでいきますが、一瞬たりとも目を離せない作りになっています。
監督はベネット・ミラー。代表作「カポーティ」同様、本作でもアメリカ現代史の深層を深くえぐっています。
御曹司役ジョンを演じるのは、スティーブ・カレル。
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「40歳の童貞男」など、主にコメディ主体の俳優さんですが、本作では病的で狂気的な役を静かに演じています。実に怖い演技でありました。
彼に翻弄されるオリンピックメダリストのマーク役のチャニング・テイタム。
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この二人の何ともいえない愛憎劇には鳥肌ものでした。
そして、もうひとりの人物。マークの兄、デイヴ役のマーク・ファラロ。
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人里離れた豪邸を舞台に、伝統と強権的な母の圧政下にあるジョンと自立を目指したマークの奇妙に歪んだ相互依存のドラマ。そこにデイヴが加わることで、息の詰まるような狂気が繰り広げられます。
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この実力派3人の演技には、正直打ちのめされました。

お勧めの一本です!

解説:デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンが起こした殺人事件を映画化した実録ドラマ。ジョン・デュポンが結成したレスリングチームに引き抜かれた五輪メダリストの兄弟が、彼の知られざる姿を知った果てに悲劇に見舞われる。監督は『カポーティ』などのベネット・ミラー。『31年目の夫婦げんか』などのスティーヴ・カレルをはじめ、チャニング・テイタムやマーク・ラファロら実力派が共演する。彼らの鬼気迫る演技に圧倒される。

あらすじ:大学のレスリングコーチを務めていたオリンピックメダリストのマーク(チャニング・テイタム)は、給料が払えないと告げられて学校を解雇される。失意に暮れる中、デュポン財閥の御曹司である大富豪ジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)から、ソウルオリンピックに向けたレスリングチーム結成プロジェクトに勧誘される。同じくメダリストである兄デイヴ(マーク・ラファロ)と共にソウルオリンピックを目指して張り切るが、次第にデュポンの秘めた狂気を目にするようになる。
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コメント 10

mutumin

「息の詰まるような狂気」って、妙に想像させて、怖いね!
by mutumin (2015-03-17 05:43) 

pn

え、デュポンの話なの?
by pn (2015-03-17 06:38) 

paulo

名前だしちゃっていいの?
日本では個人情報保護が犯罪者にも
 適応されちゃうからビックリですね?
by paulo (2015-03-17 07:39) 

親知らず

実話なの?
作り話よりも怖いね。
by 親知らず (2015-03-17 07:49) 

HOTCOOL

mutuminさん

人間の精神の狂気を感じる一作でした。
by HOTCOOL (2015-03-17 19:11) 

HOTCOOL

pnさん

デュポン知ってるの?
有名な事件らしいですね。
by HOTCOOL (2015-03-17 19:12) 

HOTCOOL

pauloさん

どうなんでしょうね?
欧米はそこらへんは寛大なのかも・・・
by HOTCOOL (2015-03-17 19:13) 

HOTCOOL

親知らずさん

実話です。
実話のコーディネイト力はさすがでした。
by HOTCOOL (2015-03-17 19:14) 

まほ

「幸せの行方」っていう映画の主人公も、連続殺人疑惑の御曹司で、
そのモデルになった人は逮捕されましたね。
ドキュメンタリー番組に出演してピンマイク付けたままトイレに行ったときに、
独り言で、「全部俺が殺したよ」って呟いたのを録音されて、
テレビ局が通報した警察につかまったんですよね。
事実は小説より奇なりです。。。
by まほ (2015-03-23 02:22) 

HOTCOOL

まほさん

心の闇って本当にあり、また、中々理解できないものだと思いました。
by HOTCOOL (2015-03-23 04:05) 

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