SSブログ

【読書日記22/23’】明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記@平山亜佐子 [読書日記]

平山亜佐子著「明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記」を読了。
81gSXF8iGLL._SY466_.jpg
「化け込み」とは、日本国語大辞典によると”本来の素性を隠して、すっかり別人の様を装う。別人になりすます。」こと。つまり、変装してさまざまな場所に入り込み、内実を記事に書いてすっぱぬくという手法、だそうです。
本作は、明治・大正・昭和と3時代に渡って活躍した婦人記者たちの奮闘記となっています。当時、婦人記者の社会的地位は高くなく、”号外に関係ない”と言われていたそうです。
そんな時代に彼女らが特ダネをとるために行ったのは、上述にある「化け込み」。時代が時代だけに、化けこんだとしてもかなり危ない橋を渡ることもあったそうです。本作では、「化け込み」の元祖から進化系の婦人記者4人を中心に書かれています。
とにかく、著者の平山亜佐子の取材力は凄いですね。ただ、読み物としては弱いところがありましたが、それを上回る取材力に敬意を表したいと思います。

内容:型破りに生き抜いた、女たちの仕事史。 号外に関係のない婦人記者 日本の新聞黎明期。女だからと侮られ、回ってくるのは雑用ばかり。 婦人記者たちは己の体一つで、変装潜入ルポ〈化け込み記事〉へと向かっていった── 観察力が光る文才、鉄砲玉のような行動力、私生活でもまばゆいばかりに破天荒。 徒花(あだばな)とされ軽視されてきた彼女たちの仕事を時を超えて再評価し、 型破りな生きざますらも肯定する、唯一無二の近現代ノンフィクション!
nice!(21)  コメント(12) 
共通テーマ: