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【読書日記21/23’】狂人邸の殺人@今村昌弘 [読書日記]

今村昌弘著「狂人邸の殺人」を読了。
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「屍人荘の殺人」「魔眼の匣の殺人」に続く、剣崎比留子&葉村譲シリーズ第三弾。
このシリーズは従来のミステリーとの差別化が図られていて、その大きな特徴は「おおがかりなクローズドサークル(密室)」「非人間」でしょうか。
「非人間」というのは一作目の「屍人荘の殺人」ではゾンビ、二作目の「魔眼の匣の殺人」では預言者、そして本作では隻腕の超巨人・・・
その「非人間」たちが「おおがかりなクローズドサークル」を作りあげ、挙句殺人事件にまで発展するのだから、救いがいがないんだけど、最終的には逃げ生き延びるがテーマになっていますね。
本作も班目機関という巨悪な組織の戦いが裏テーマとなっていますが、終わり方からいって、まだまだ戦いは続きそうですね。続編が待ち遠しいですわ(^.^)



内容:「魔眼の匣の殺人」から数ヶ月後――。神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子が突然の依頼で連れて行かれた先は、“生ける廃墟"として人気を博す地方テーマパークだった。園内にそびえる異様な建物「兇人邸」に、比留子たちが追う班目機関の研究成果が隠されているという。深夜、依頼主たちとともに兇人邸に潜入した二人を、“異形の存在"による無慈悲な殺戮が待ち受けていた。待望のシリーズ第3弾、ついに刊行!
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