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【読書日記14/23’】方舟@夕木春央 [読書日記]

夕木春央著「方舟」を読了。
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2022年のミステリランキングを席巻した一冊。
登場人物が閉鎖空間に囚われた状態で殺人事件が起こり、彼らの中に犯人がいることが確定しているというのがクローズドサークルのミステリーですが、本作はこれをもうひとひねりしています。
粗々のストーリーですが、主人公の柊一は大学時代の仲間たちとある山奥に違法に造られた地下建築物を探検することになります。
この地下建築物は、過激派のアジト?犯罪組織が使ってた?いやいやカルト宗教団体?などと、とにかく悪い噂がたつ建物。
無事辿り着いて、一泊した翌朝に地震が発生し出入口が塞がれてしまいます。※クローズドサークルの完成。
さらに浸水まで始まり、いずれ地下全体が水没することは明らになります。そんな中、柊一の仲間の一人が死体で発見され・・・
ただし、地下から脱出する方法は一つだけあることが判明。そのためには、一人が犠牲にならなければいけないという状況に。※ひとひねり
他の八人は脱出できますが、犠牲者は水死はまぬがれません。それならば、殺人者を犠牲にすべきと犯人探しがはじまります。
ラストは久々に衝撃をうけましたなー まーここまでしか書けないので、興味のある方は手に取ってみてくださいませ。

内容:9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。 翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。 そんな矢先に殺人が起こった。 だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。 タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
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