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【読書日記9/23’】此の世の果ての殺人@荒木あかね [読書日記]

荒木あかね著「此の世の果ての殺人」を読了。
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2022年第68回江戸川乱歩賞受賞作。
江戸川乱歩賞受賞作を読むのは数十年ぶりでした。
物語は、地球が隕石の衝突で、しかもその隕石が日本に落ちて2ヶ月後に地球、人類が終焉を迎えるという非常にシュールな状況の中、なぜか主人公の女性・小春は自動車学校に通い続け、そしてそこで殺人事件が起こってしまいます。
このあり得ない状況のなかで、主人公・小春と自動車学校教官で元刑事・イサガワがタッグを組んで犯人を暴き出す、というストーリー。
終末期と推理を上手く掛け合わせた小説で、かつ、話のテンポも良く読みやすかったですね。
それにしても、江戸川乱歩賞も変わったな。昭和の頃から読んでいたHCくんにとっては、驚きの一冊でした。著者の次回作にも期待したいしたいですね。

解説:―滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望。正義の消えた街で、悪意の暴走が始まったー 小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める。
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