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【読書日記26/23’】ナイフをひねれば@アンソニー・ホロヴィッツ [読書日記]

アンソニー・ホロヴィッツ著「ナイフをひねれば」を読了。
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探偵ホーソーン&助手(?)ホロヴィッツシリーズ最新刊。
アンソニー・ホロヴィッツは英国ミステリーの王道を継承している感じがして好きな作家です。
そして、このコンビは現代ミステリーでは最高のバディですね。
作者のホロヴィッツは自身を小説に登場させ、かつ、探偵ホーソンの助手(?)という設定にしています。これは、ホームズ&ワトソンやポワロ&ヘイスティングズを意識してのことでしょうね。
しかも、本作はホロヴィッツが作中で殺人事件の容疑者となり、自らの容疑を晴らす為に真犯人を捜すとういう荒唐無稽な舞台設定となっています。
それなのに、頼りの相棒ホーソンは何故かつれない態度で・・・
ミステリーにユーモアそして時にシュールな書きぶりは、ホロビッツのストーリーテラーとしての技術力、計算された展開力が備わっているからなのでしょうね。
2人の距離が近づいたり離れたり、読者も気もそぞろですが、これもまた作者の狙い通りなんでしょうね。

内容:「われわれの契約は、これで終わりだ」探偵ホーソーンに、彼が主人公のミステリを書くのに耐えかねて、わたし、作家のホロヴィッツはこう告げた。その翌週、ロンドンで脚本を手がけた戯曲の公演が始まる。いきなり酷評する劇評を目にして意気消沈するわたし。ところがその劇評家が殺害されてしまう。凶器はあろうことかわたしの短剣。逮捕されたわたしには分かっていた。自分を救えるのは、あの男だけだと。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズの新たな傑作登場!
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