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【映画鑑賞記3/24’】ミツバチと私 [映画鑑賞]

「ミツバチと私」を鑑賞。
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自分の性別に悩む8歳の子どもを描いた本作は、第73回ベルリン国際映画祭で、主演のソフィア・オテロが史上最年少の8歳で最優秀主演俳優賞を受賞したスペイン映画。
ちなみに、ベルリン国際映画祭は、2020年に男優賞・女優賞を廃止し、性別区分のない主演俳優賞、助演俳優賞を新設したらしいです。
主人公アイトールを演じる主演ソフィア・オデロがスクリーンに登場したとき、女の子が性別に悩む話かなっと思いましたが、アイトールは男の子ということで(設定で)、若干頭が混乱しました。ただ、見た目で男の子だの女の子だの思っている時点で、HCくんもまだまだだなっと反省してしまいました。
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物語は、夏休みにフランスに住む一家が母親のアネ(パトリシア・ロペス・アルナイス)の実家があるスペインに向かいます。
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3人の子供の末っ子アイトール(オテロ)は、男性的な名前が嫌でココ(スペインでは坊やという意味)と呼ばれることに反発し、母親は対応に迷っていました。また、この母親も色々葛藤があって、それが上手く作中に描かれてました。
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叔母の養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは徐々に心を開いていき、初めて女友達ができたりもします。※ミツバチは多種多様だそうだ。
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監督・脚本を手がけたエスティバリス・ウレソラ・ソラグレンが映画の舞台に選んだのは、自身の出身地でもあるスペイン領バスク地方。この地域はフランス領にもまたがっているらしく、作品のテーマとリンクする感じもして興味深かったし、美しい風景に心奪われましたね。
しかし、主演のソフィア・オテロ、子どもが抱える不安や心の機微を繊細に表現し、演技初経験とは思えないほど輝いていましたわ[わーい(嬉しい顔)]今後の活躍を祈るばかりです。

解説:自分の性自認に迷う子どもの葛藤と、寄り添う家族の姿をつづったスペイン発のヒューマンドラマ。 夏のバカンスでフランスからスペインにやって来た家族。8歳のアイトールは自分の性自認が分からず、違和感と居心地の悪さを抱えて心を閉ざしている。母はそんなアイトールを愛しながらも、向き合い方に悩んでいた。ある日、叔母が営む養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは、ハチや自然とのふれあいを通して心をほどき、ありのままで生きていきたいという思いを強めていく。 オーディションで選ばれた新人ソフィア・オテロが主人公アイトールを繊細かつ自然に演じ、2023年・第73回ベルリン国際映画祭にて史上最年少となる8歳で最優秀主演俳優賞(銀熊賞)を受賞。スペインの新鋭エスティバリス・ウレソラ・ソラグレンが長編初監督・脚本を手がけた。
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