【シネマ/15】告白：アシンメトリー　～左右非対称な日常～：SSブログ

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【シネマ/15】告白　[映画鑑賞] [編集]

原作を読みましたが、その救いのなさにはとても虚しくなりました。

その作品が映画化されると聞いて、映像までも救いのないつくりになるのかと思い最初は観にいくのをためらいましたが、原作をどう映像化したのかという興味が勝って鑑賞してきました。

内容的には原作に忠実であり、それがかえって良かったと思う。時折交わるシニカルなユーモアと映像美が作品に品格と風格を与えている感じがしました。

さすが鬼才中島哲也監督といえるでしょう。

また、松たか子演じる高校教師の静かな語りと、息子を溺愛する母親を演じる木村佳乃の狂気は痛みと哀しみ、憎悪と慈愛と常に対照的な表現を演じられていた。これまた、さすがこの世代のトップ女優の貫禄を垣間見ました。

原作を読んでいたので最後のオチはわかっていましたが、評判どおり見ごたえがあり、約100分の上映時間はあっというまでしたね。

解説
2009年本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラー小説を原作に、教え子にまな娘を殺された中学校教師の復讐（ふくしゅう）を描くミステリー。『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督がメガホンを取り、事件にかかわった関係者たちの告白によって真相が明らかになっていく緊張感あふれるドラマを作り上げた。『ヴィヨンの妻～桜桃とタンポポ～』の松たか子がヒロインの狂気を体現するほか、『キラー・ヴァージンロード』の木村佳乃、『重力ピエロ』の岡田将生らが共演する。

あらすじ
とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、教壇に立つ担任の森口悠子（松たか子）が静かに語り出す。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、この衝撃的な告白から物語は始まっていく……。