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【読書日記14/20’】ザ・ボーダー@ドン・ウィンズロウ [読書日記]

ドン・ウィンズロウ著「ザ・ボーダー」上下巻を読了。
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「犬の力」、「ザ・カルテル」に続く三部作にして、そのラストを飾る「ザ・ボーダー」。上下巻合わせて1,500頁超え。けど、長さは微塵も感じさせません。一気に読みましたが、読み終わるときは寂しさも感じましたね。三部作の首題は麻薬戦争ですが、HCくん的にこのシリーズの主人公アート・ケラーのサーガと言っても過言はないと思います。これだけ密な主人公もそうはいないですね。また、今話題のトランプ氏を髣髴させる人物も登場。痛烈な皮肉をこめて政権批判をしています。
なにわともあれ、このシリーズは是非映画化してもらいたいですね。

上巻内容:グアテマラの殺戮から1年。メキシコの麻薬王アダン・バレーラの死は、麻薬戦争に終結をもたらすどころか、新たな混沌と破壊を解き放っただけだった。後継者を指名する遺言が火種となり、カルテルの玉座をかけた血で血を洗う抗争が勃発したのだ。一方、ヘロイン流入が止まらぬアメリカでは、DEA局長に就任したアート・ケラーがニューヨーク市警麻薬捜査課とある極秘作戦に着手していた―。21世紀のクライムノベルの金字塔『犬の力』『ザ・カルテル』のシリーズ第3弾、完結!

下巻内容:メキシコでは再び恐怖が街を支配していた。熾烈を極める抗争、凄惨さを競ってSNSで拡散する虐殺映像。終わりなき血と暴力の連鎖に、ケラーは米国国内からカルテルへの金の流れを断つべく、囮捜査官を潜入させる。やがて見えてきたのは、アメリカ政財界とメキシコの巨額ドラッグマネーが絡む腐敗の構造だった。大統領をも敵にまわしたケラーが最後に下す決断とは―。40年に及ぶ血と暴力の連鎖は、国境を越えてアメリカ合衆国へ。全米ベストセラーの問題作。
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