『螺鈿迷宮』◆海堂尊が生み出すキャラは魅力的♪ [読書日記]
「バチスタの栄光」以来、そのシリーズが映画化されたりドラマ化されたりで、いまやすっかり人気作家の仲間入りになった海堂尊の作品です。
話的には、バチスタの次の設定ですが、バチスタの大当たりで間に続編を捻じ込まれた関係で、発売順としては3作目となっています。
読んだ感想ですが、バチスタ以降のシリーズはあまりミステリー的な要素はありませんでしたが、『螺鈿迷宮』はミステリーの要素に現代医療が抱える問題等々がちりばめられた読み応えのある作品に仕上がっています。
また、著者の作品の魅力は作中に登場する人物にあるでしょう。
今回も天馬、姫宮(姫宮はゼネラル・ルージュの凱旋でも登場してますね)など、強力な個性をもった人物が物語に面白みを加えています。
そして、もう1つの魅力。
それは、架空都市・桜宮という都市を中心に物語を作り上げ、その物語は複雑に絡み合って次に続いていくという、サーガ的な要素です。
本作もラストはそういった伏線をひいて終わってます(ネタばれかい)。
今後の展開が非常に楽しみです。
海堂 尊さんの作品いいですね。
映画を観てから本を読んでみるという感じでしょうか。
気にはなってたけれど・・・まだ読んでません。
by saimon (2009-09-05 23:17)
海堂さんの作品、一作一作がレベル高いですよね。
読んでいて安心感があります。
本作も是非一読を。
by HOTCOOL (2009-09-06 04:15)