【映画鑑賞記30/24’】ラストマイル

「ラストマイル」を鑑賞。

働き方改革と言われて久しいですが、運輸業、建設業などでは下請に行けば行くほど何の改善も行われていないのが現状。
そこに、目をつけたのか発想を得たのか、現代のヒットメーカー野木亜紀子がとても緻密な本を書き上げ、テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」でタッグを組んだ塚本あゆ子が監督を手掛け、極上のノンストップ・サスペンス・エンタテインメント作品に仕上げています。
作中では「アンナチュラル」の石原さとみ「MIU404」星野源＆綾野豪が出演するなど世界も共有されるなど、日本では珍しいシェアード・ユニバース・ムービーとなっています。

そして、本作の主演は満島ひかりと岡田将生。

この二人のコンビは良かったね。二人ともどこか影の部分があって、それがトラウマになっているんですが、表現力、演技力が高いので表の部分と影の部分を上手く演じ分けていましたね。
二人の丁々発止の掛け合いもナイスでした。
物語は「夜にポチッと注文した荷物が、次の日に貴方に届く」を基に、「宅配荷物が爆発したら、物流が止まって大混乱」という話を乗っけて、大手ECモール（モデルは多分、熱帯雨林日本）と大手運輸会社の高慢さとその下請、孫請の苦悩苦労など、現代に暮らす人が便利になった反面失ったものも同時に描いていて、メッセージ性もありましたね。
共演は、大手ECモールの責任者でディーン・フジオカ。

下請の責任者に阿部サダヲと、共演人も魅力的でした。

128分の上映時間があっと言う間で、まさにノンストップ・ムービーでしたね。
お薦めの一作です！

内容：テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が再タッグを組み、両シリーズと同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描いたサスペンス映画。 流通業界最大のイベントである11月のブラックフライデー前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生し、やがて日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展する。関東センター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔とともに事態の収拾にあたるが・・・ 主人公・舟渡エレナを満島ひかり、梨本孔を岡田将生が演じ、事件に巻き込まれる関係者役で阿部サダヲとディーン・フジオカ、捜査を担当する刑事役で「アンナチュラル」の大倉孝二と「MIU404」の酒向芳が出演。さらに「アンナチュラル」から三澄ミコト役の石原さとみ、中堂系役の井浦新、久部六郎役の窪田正孝ら、「MIU404」から伊吹藍役の綾野剛、志摩一未役の星野源らが再結集する。主題歌も「アンナチュラル」「MIU404」に続き米津玄師が担当した。

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