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【読書日記14/24’】文にあたる@牟田都子 [読書日記]

牟田都子著「文にあたる」を読了。
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学生の頃、漠然と「出版社とか本に関わる仕事がしたいな。」と思っていました。
当時、ROCKが好きで、”ミュージック・ライフ””音楽専科””ロッキングオン”を貪り読んでいたので、洋楽専門誌のライターとかに憧れていたんですよね。
けど、今や残っているのは”ロッキングオン”くらい。渋谷陽一って音楽評論のみならず、商才もあったのね。
話はそれましたが、本作の著者・牟田都子さんは今はフリーの校正者ですが、大手出版社で校正のお仕事をされていた方。
著者の書物へのとまらない想い、言葉との向きあい方、仕事に取りくむ意識が詰まった一冊で本や作家への愛が感じられました。
しかし、校正のお仕事って”てにをは”などや誤字脱字に朱書きするだけの(大変失礼)お仕事だと思っていましたが、校正の仕事を詳しく知ってびっくりしました。
校正者が行う緻密で繊細な仕事があるからこそ、一冊の本を手に取ることが出来ると、改めてその仕事に感心感服いたしました。
ちなみに、著者の牟田都子さんは、同じ校正者の旦那様と2ニャンで暮らしているみたいです。X(旧Twitter)で、ポストしているのを見るとホッコリしますわ。


内容:《本を愛するすべての人へ》人気校正者が、書物への止まらない想い、言葉との向き合い方、仕事に取り組む意識について——思いのたけを綴った初めての本。 〈本を読む仕事〉という天職に出会って10年と少し。 無類の本読みでもある校正者・牟田都子は、今日も原稿をくり返し読み込み、書店や図書館をぐるぐる巡り、丹念に資料と向き合う。 1冊の本ができあがるまでに大きな役割を担う校正・校閲の仕事とは? 知られざる校正者の本の読み方、つきあい方。 校正者にとっては百冊のうちの一冊でも、読者にとっては人生で唯一の一冊になるかもしれない。 誰かにとっては無数の本の中の一冊に過ぎないとしても、べつの誰かにとっては、かけがえのない一冊なのだ。
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