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【映画鑑賞記25/24’】関心領域 [映画鑑賞]

「関心領域」を鑑賞。
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映画の予告、NO MORE 映画泥棒が終わり、いざ本編が始まる。
んん?始まらない?スクリーンは映像を映し出さないが、微かに銃声?異様なサイレンの音が聞こえる。
約2分その状態が続き、突然スクリーンが明るくなり、ピクニックにいそしむ家族が現れる。しかし、銃声とおぼしき音と異様なサイレン音はそのまま。
時は第2次世界大戦中。場所はポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所。その隣にはナチス将校が平和な暮らしを営んでいます。
大きな壁で”生”と”死”が区分。異様な風景に鳥肌がたちます。
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ナチス将校にはヒトラーに認められ、ドイツ中央に戻りたいという野心があります。そして、アウシュビッツでの功績を認められて希望が叶うことになります。
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しかし、その奥方は自分が築いた城と将校の部下の奥方たちにもてはやされる生活は捨てたくない。自分はここに残ると将校を突き放します。
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そんな中でも、銃声や異様なサイレン音が鳴り響き、収容所では多くのユダヤ人らが犠牲になっていきます。観ながら「お前らのプライドや生活なんてどうでもええわ。」という気持ちになりますが、今イスラエル(ユダヤ)がガザで行っていることを考えると、人間って全く成長していないということも痛感します。
後半、急に舞台が反転し現代に。リアルなアウシュビッツ収容所(現在は博物館として公開)のシークエンスが挿入されます。時代が交差した不思議な感覚に陥りました。
本作は今年のアカデミー賞で国際長編映画賞受賞。
必見の一作だと思います。

解説:「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」のジョナサン・グレイザー監督がイギリスの作家マーティン・エイミスの小説を原案に手がけた作品で、2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門でグランプリ、第96回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞。ホロコーストや強制労働によりユダヤ人を中心に多くの人びとを死に至らしめたアウシュビッツ強制収容所の隣で平和な生活を送る一家の日々の営みを描く。 タイトルの「The Zone of Interest(関心領域)」は、第2次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉で、映画の中では強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしを描いていく。 カンヌ国際映画祭ではパルムドールに次ぐグランプリに輝き、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の5部門にノミネートされ、国際長編映画賞と音響賞の2部門を受賞した。出演は「白いリボン」「ヒトラー暗殺、13分の誤算」のクリスティアン・フリーデル、主演作「落下の解剖学」が本作と同じ年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したサンドラ・ヒュラー。
タグ:関心領域
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