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【読書日記2/24’】鵼の碑@京極夏彦 [読書日記]

京極夏彦著「鵼の碑」を読了。
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前作「邪魅の雫」が刊行されたのは2006年9月なので、本作は百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作長編となります。
HCくん的には待ちに待った待望の一冊でした。京極夏彦が生み出したこのシリーズ第1作「姑獲鳥の夏」を読んだ時の衝撃は未だに忘れていません。
今回は事件、出来事が複雑に絡み合い、栃木県日光に本シリーズの中心人物である京極堂、関口、榎木津、木場たちが導かれます。
さらに、本作では過去シリーズに関わった人物たちも登場し、オールスター集合でもありましたね。
それだけに、物語自体も重厚かつ複雑で、その関係か1,280頁、厚さが4㎝もありました(+o+)
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本作は「蛇」「虎」「貍」「猨」「鵺」の5パートからなり、各パート毎に語り手がいて、かつ、過去作のエッセンスが割り振られていたりと、趣向を凝らしています。
HCくん的には、京極堂が語る「日光」のウンチクはとても面白く、日光東照宮など徳川家関係場所に貯蔵されている(であろう)古文書に興味を惹かれましたね。
次回作を読みたいのはやまやまですがですが、次もまた17年待つとなると80歳超えますわー

内容: 殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。 消えた三つの他殺体を追う刑事。 妖光に翻弄される学僧。 失踪者を追い求める探偵。 死者の声を聞くために訪れた女。 そして見え隠れする公安の影。 発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、縺れ合いキメラの如き様相を示す「化け物の幽霊」を祓えるか。
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