SSブログ

【映画鑑賞記5/23’】イニシェリン島の精霊 [映画鑑賞]

「イニシェリン島の精霊」を鑑賞。
1ae51df14a35cd7c.jpg
今年のアカデミー賞に監督賞他8部門にノミネートされた作品(残念ながら、いずれも受賞ならず)。
物語の舞台は1923年、アイルランドの小さな孤島イニシェリン。
そこで暮らす人々は全員が顔見知り。プライベートも何もない。対岸ではアイルランドの内戦が行われています。ちなみに、イニシェリン島は架空の島です。
島で暮らす主人公のパードリック(コリン・ファレル)は、歳の離れた友人コルム(ブレンダン・グリーソン)から、ある日突然絶縁宣言されてしまいます。
何がなんだかわからないパードリックは関係修復を図ろうとしますが、コルムから「これ以上、関わると自分の指を落とす。」と言われ、実際に指一本落とされてしまいます・・・
640.jpg
物語は淡々と進みます。大きな盛り上がりは特にないのですが、それが観ている側はちょっと怖い感じになってしまいます。そして、後半に悲劇が起こってしまいます。
他の演者は姉役にケリー・コンドン。
640 (2).jpg
そして、アカデミー助演男優賞にノミネートされたバリー・コーガン。
640 (3).jpg
この二人の演技も良かったです。
地味な物語ですが、重厚な見応えと、鑑賞後も人の諍いについて考えさせるようなインパクトのある作品でした。

解説:「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督が、人の死を予告するというアイルランドの精霊・バンシーをモチーフに描いた人間ドラマ。 1923年、アイルランドの小さな孤島イニシェリン島。住民全員が顔見知りのこの島で暮らすパードリックは、長年の友人コルムから絶縁を言い渡されてしまう。理由もわからないまま、妹や風変わりな隣人の力を借りて事態を解決しようとするが、コルムは頑なに彼を拒絶。ついには、これ以上関わろうとするなら自分の指を切り落とすと宣言する。 「ヒットマンズ・レクイエム」でもマクドナー監督と組んだコリン・ファレルとブレンダン・グリーソンが主人公パードリックと友人コルムをそれぞれ演じる。共演は「エターナルズ」のバリー・コーガン、「スリー・ビルボード」のケリー・コンドン。2022年・第79回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門でマーティン・マクドナーが脚本賞を、コリン・ファレルがポルピ杯(最優秀男優賞)をそれぞれ受賞。第95回アカデミー賞でも作品、監督、主演男優(コリン・ファレル)、助演男優(ブレンダン・グリーソン&バリー・コーガン)、助演女優(ケリー・コンドン)ほか8部門9ノミネートを果たした。

nice!(16)  コメント(12) 
共通テーマ:映画