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【読書日記28/22’】うえから京都@篠友子 [読書日記]

篠友子著「うえから京都」を読了。
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日本の拠点である首都を東京から関西へ、ひいては京都へ移すミッションを託された坂本龍子という高知県の県庁職員が主人公の作品。
主人公の名前からもわかるとおり、明治維新の影の立役者・坂本龍馬を現代に置き換えて、江戸から続く首都を京都に遷都すべく奮闘する姿を描いています。
坂本のみならず、登場する人物は桂、中岡、沖田など幕末の漢たちの名前が多々登場するところも楽しい。
読んでいて、この話って将来的に起こりえるとも感じましたね。しかも、タイトルもなかなか笑える。発想が豊かな作者にも思えたので、次回作が楽しみです。

内容:京都駅に降り立った女性の名は坂本龍子。彼女は高知県の県庁職員でありながら、政治の世界で数々の難問を解決し「交渉人」と呼ばれ、その名を馳せていた。 ある日、龍子の元に京都府知事の桂大吾から、低迷した日本経済を救うため、経済の拠点や首都を東京から関西へ移したいという依頼が入った。 この法外とも思える構想を実施すべく、京都・大阪・兵庫の三府県が手を組み、西の統一をはかるため、龍子に力を貸してほしいのだという。 しかしその裏には京都が国の政治を司る拠点として返り咲き、そして遷都をまでをも実現するという思惑があった――。
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