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【読書日記28/21’】廃遊園地の殺人@斜線堂有紀 [読書日記]

斜線堂有紀著「廃遊園地の殺人」を読了。
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何やら最近、”廃墟ブーム”らしい。
建物や鉄道等の施設が長期間使われず、荒廃した状態になっている場所にこぞって訪れる”廃墟マニア”と呼ばれる方々も登場し、YouTubeなどの動画共有サイトに愛好家が探訪して撮影した廃墟の動画を公開することも多くなっているそうです。中には、立ち入り禁止を無視する迷惑”廃墟マニア”もいたりして、ちょっとした社会問題にもなっているとか。どこの世界にも迷惑かける人が存在するのね・・・
前置きが長くなりましたが、本作はその廃墟で起こった奇怪な殺人事件を解決する”廃墟探偵”が登場する推理小説。
”廃墟探偵”なんて新しいジャンルだな思って手に取りましたが、内容が過去と現在が入り組んでいて理解に苦しんだのと、状況設定が悪く大雑把な印象が残りましたね。せっかくのクローズド・サークル推理(密室)なのに勿体ない気がしました。
ただ、廃墟が舞台という設定と登場人物のキャラ設定は良かったかな。著者はデビューしたばかり。これからの活躍を期待したいですね。

内容:失われた夢の国へようこそ この推理、未体験ゾーン。 『楽園とは探偵の不在なり』(早川書房)で2020年ミステリランキング続々ランクイン! 新世代の旗手が紡ぐ今年度の大本命! 待望の本格ミステリ長編! プレオープン中に起きた銃乱射事件のため閉園に追い込まれたテーマパーク・イリュジオンランド。 廃墟コレクターの資産家・十嶋庵(としまいおり)はかつての夢の国を二十年ぶりに解き放つ。 狭き門をくぐり抜け、廃遊園地へと招かれた廃墟マニアのコンビニ店員・眞上永太郎(まがみえいたろう)を待っていたのは、『このイリュジオンランドは、宝を見つけたものに譲る』という十嶋からの伝言だった。 それぞれに因縁を抱えた招待客たちは宝探しをはじめるが、翌朝串刺しになった血まみれの着ぐるみが見つかる。止まらない殺人、見つからない犯人、最後に真実を見つけ出すのは…… 2021年最注目の俊英による廃墟×本格ミステリ!
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