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【読書日記26/21’】法廷遊戯@五十嵐律人 [読書日記]

五十嵐律人著「法廷遊戯」を読了。
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著者の五十嵐律人は、実際に司法試験に合格している法曹界の若手。なので、法曹界を舞台にしたリーガルミステリーかと思いきや、「無辜ゲーム」と呼ばれる奇妙な模擬裁判や冤罪、過去の犯罪など、法曹界に身におく著者しか思いつかない、変化球的なリーガルミステリーに仕上がっています。
しかし、イマイチ盛り上がりにかけるというか、主人公やヒロインなど登場人物の描写や心情が伝わらず、もう少し深堀りして欲しかったと思いましたね。
ただ、これは著者のデビュー作。今後は法曹界と作家の両立となるのか?というところも興味がありますが、次回作も読んでみたい作家ですね。

あらすじ:法曹の道を目指してロースクールに通う、久我清義と織本美鈴。二人の過去を告発する差出人不明の手紙をきっかけに不可解な事件が続く。清義が相談を持ち掛けたのは、異端の天才ロースクール生・結城馨。真相を追う三人だったが、それぞれの道は思わぬ方向に分岐して・・・ 第62回メフィスト賞受賞作。森博嗣に憧れた天才司法修習生が描く、感動と衝撃の傑作ミステリー。
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