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【読書日記22/21’】機龍警察 白骨街道@月村良衛 [読書日記]

月村良衛著「機龍警察 白骨街道」を読了。
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待ちに待った「機龍警察」シリーズの新作。
今回は日本を離れミャンマーでのミッション。異国でのミッションなので、特捜部突入班の姿警部らの愛機・龍機兵は持っていけません。
サブタイトルの「白骨街道」とは、太平洋戦争の中でも最も無謀な作戦といわれた「インパール作戦」のこと。飢えやマラリアなどの病気で消耗した日本兵達がばたばたと倒れた退却路は「白骨街道」と呼ばれたそうです。現地では、戦後70年たった今でも旧日本兵の遺留品が数多く残され、日本に帰れない遺骨が眠っているそうです。
ミャンマーで三人は如何にして敵と戦うのか・・・ワクワクドキドキしながら頁をめくりましたよ。
また、著者の月村良衛氏によると日本のオリパラ開催は決まっていたけど、新コロのパンデミックやミャンマーのクーデターは執筆中に起こったそうです。最初から書き直すことも考えたそうですが、「白骨街道」というサブタイトル自体がパンデミックの中でオリパラを開催する、開催しなければならない日本の無謀さと相まって書き進めたそうです。
そういった背景も知って読んでいると面白さも増しましたね。
ただ、シリーズ当初と比べると若干勢いが減速気味。次回作以降は作中で設定されている、警察組織の”敵”との全面対決を期待しています。

内容:国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった……傷つき血を流しながら今この時代と切り結ぶ大河警察小説、因果と怨念の第6弾。

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