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【読書日記21/21’】流浪の月@凪良ゆう [読書日記]

凪良ゆう著「流浪の月」を読了。
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2020年本屋大賞受賞作。
個人的に今年読んだ本の中でBEST。
面白い本に出合うと、次のページを捲るのをためらってしまうのですが、まさにその症状が出た作品でした。
誘拐事件の“被害女児”だった女性と、その事件の“加害者”とされた当時19歳の大学生の物語。 いつまでも消えない“被害女児”と“加害者”というレッテルを貼られながらも惹かれあう2人を描いた物語・・・
あまり書くとネタバレになるので、ここらで止めますが、一冊の小説の中にネグレスト・デジタルタトゥ・DV・LGBTQなど現代社会の課題等も詰めながら、出会い惹かれあった2人の心情と愛のカタチを流れるような文章で、読み手を離しません。ただ、帯に”傑作小説”とありましたがどうだろう。そこは、個人個人でとらえ方も違うでしょうね。
ちなみに、李相日監督、広瀬すずと松坂桃李W主演で映画化が決まったそうです。まずまずのキャステイングかなと思いますよ。映画になったら当然観に行きましょうかね。
お勧めの一冊であります!

内容:あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい―。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。
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