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【読書日記14/21’】インビシブル@坂上泉 [読書日記]

坂上泉著「インビシブル」を読了。
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まだ戦後間もない昭和29年。大阪で、政治家の秘書殺しに端を発する連続殺人事件が起きます。捜査で”相棒”を組むことになったのは、大阪市警視庁の新米巡査と国警のエリートキャリア警部補。捜査が進むにつれて、戦争にまつわる悲劇と、その裏に隠された事実が明らかになっていくという、戦後史とミステリーが融合した作品。
しかし、「大阪市警視庁」って実在していたんですね。この本で初めてしりました。
作中で戦後におこる警察法の改正とか、当時の大阪の市井の雰囲気、風景が良く描かれた作品でした。
ただ、ミステリーというよりは戦後間もない頃の警察小説と割り切って読んだほうがよいかも。
この凸凹コンビのキャラは良かったので、続編、かつ、映像化も有りかな。

あらすじ:昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭に麻袋を巻かれた刺殺体となって見つかる。大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組むはめに。 帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたといら立ちを募らせが。 はぐれ者バディVS猟奇殺人犯、戦後大阪の「闇」を圧倒的リアリティで描き切る傑作長篇。
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