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【読書日記12/21’】ヘルドッグス 地獄の犬たち@深町秋生 [読書日記]

深町秋生著「ヘルドッグス 地獄の犬たち」を読了。
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今年に入って6作目の深町秋生作品。
内4作は八神瑛子シリーズ、そして2作は「煉獄の獅子たち」と本作の警察VSやくざシリーズ。
どのシリーズの主人公も完全アウトロー。それだけに、物語は疾走感があって一気に読めますね。
さて本作は「煉獄の獅子」たちの後日譚。けど、後日譚が先に発表されてるんですよね。後日譚っていわゆる結末編だから、結末編を書いてから発端編をかける作者の筆力はハンパないと感じてしまします。
しかも、暴力団組織の中に警官を潜入させるなんてハリウッド映画もみたいな発想です。しかも、紋紋まで彫らせて。
まーこれくらいやらないと潜入もできないのでしょうがね。
このシリーズはこれで終わりですが、作者の深町秋生氏は日本のピカレスク小説の第一人者と言っても過言ではありません。八神瑛子シリーズ以外の作品も待ち遠しいです。

内容:「警察官の俺に、人が殺せるのか?」関東最大の暴力団・東鞘会の若頭補佐・兼高昭吾は、抗争相手を潜伏先の沖縄で殺害した。だが兼高はその夜、ホテルで懊悩する。彼は密命を帯びた警視庁組対部の潜入捜査官だったのだ。折しも東鞘会では後継をめぐる抗争の末、七代目会長に就任した十朱が台頭していた。警視庁を揺るがす“秘密”を握る十朱に、兼高は死と隣り合わせの接近を図るが…。規格外の警察小説にして注目の代表作。
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