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【読書日記6/21’】そして、海の泡になる@葉真中顕 [読書日記]

葉真中顕著「そして、海の泡になる」を読了。
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バブル期におきた実際の巨額詐欺事件をベースにした物語。作品は一人称で描かれていて、事件の中心人物だった朝比奈ハルの関係者達に取材をしていくかたちで物語が進んでいきます。
1980年代のバブル経済情勢や単なるノンフィクションではなく、ミステリーの要素もあり読み応えがある一冊でした。
2時間ドラマか映画に向いてるかもね。

内容:個人として史上最高額となる4300億円の負債を抱え、自己破産した朝比奈ハル。「北浜の魔女」と呼ばれた彼女は、平成が終わる年にひっそりと獄死した。昭和8年に和歌山の寒村に生まれたハルは、いかにして巨額のマネーゲームに身を投じるようになったのか。その生額を小説に書こうと決めた“私”は、生前の彼女を知る関係者に聞き取りを始める。
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