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【読書日記5/21’】アンダードッグズ@長浦京 [読書日記]

長浦京著「アンダードッグズ」を読了。
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第164回直木賞候補作、このミステリーがすごい!2021で第5位ランクイン。ということで、読んでみました。
物語は、あと半年ほどで香港が中国へ返還される1996年の年末から始まります。中国政府に奪われないよう、香港の銀行に隠されていた機密文書が密かに国外に持ち出されようとしていました。元官僚で現証券マンの古葉は、顧客のイタリア人大富豪から、その文書の強奪を強要され、香港に出向きます。しかし、用意されていたチームは、古葉同様負け犬(アンダードッグズ)ぞろいで・・・
最初の50から60頁は凄く面白く感じられましたが、登場人物やその背景が複雑すぎて途中から飽きてきたのが本音です。しかも、1999年と現代が並行するパートが配置されているので、正直よく最後まで読めたなってところです。
設定は面白いと思うので、次回作はもう少し登場人物を少なくしてシンプルな冒険謀略アクション小説に挑戦してもらいたいですね。

内容:「君の選択肢に『No』はない。『Si(はい)』でなければ『morte(死)』だ」――1996年末、元官僚の証券マン・古葉慶太は、顧客の大富豪・マッシモからある計画を託される。それは、中国返還直前の香港から密かに運び出される国家機密を強奪せよというものだった。かつて政争に巻き込まれ失脚した古葉は、逆襲の機会とばかりに香港へ飛ぶ。だが、彼を待っていたのは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちと、計画を狙う米露英中、各国情報機関だった――。裏切るか、見破るか。策謀の渦巻く香港を“負け犬”たちが駆け抜ける!
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