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【読書日記13/20’】エージェント-巡査長 真行寺弘道@榎本憲男 [読書日記]

榎本憲男著「エージェント-巡査長 真行寺弘道」を読了。
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大好きな「真行寺弘道」シリーズの最新刊。
しかもこのシリーズはもはや警察小説の枠を超えています。
一作目「巡査長 真行寺弘道」では、自由について、二作目「ブルーロータス」では宗教とサイエンス、三作目「ワルキューレ」では生命と倫理、そして本作ではついに政治経済がテーマとなっています。
警察小説に政治経済?って感じですが、ある事件をきっかけに、政治論・経済論に発展させる文章力は凄いと言わざるえません。読んでいてとても勉強になりました。
そして、全編に流れるROCK&ROCK。自分が真行寺にシンクロしそうになりますわ。
シリーズ最高傑作だと思います。

内容:新元号「令和」最初の総選挙投票日――。出世拒否、バツイチ、オーディオ狂で50代ながら捜査一課ヒラ刑事の真行寺巡査長は、その夜、新大久保で焼肉屋の喧噪の中にいた。選挙速報によると、首相の名を冠した金融緩和政策を批判し立ち上げられた新党が、予想以上に議席を獲得しつつあるという。新党支持派の若者たちが盛り上がっていると、店内に怒声が響く。「令和令和とはしゃぎやがって! 」。常のごとく巻き込まれる真行寺だが、このときはまだ、自らが日本経済の裏を覗き見るハメになるとは知る由もなかった……。 圧倒的なスケールに「真行寺マニア」激増中のハマる警察小説シリーズ、待望の第4弾!
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