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【映画鑑賞記15/19’】グリーンブック [映画鑑賞]

「グリーンブック」を鑑賞。
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第91回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞など三部門を受賞した作品。
題名の「グリーンブック」とは、アフリカ系アメリカ人旅行者のための20世紀中旬のガイドブック「黒人ドライバーのためのグリーン・ブック」にちなんで付けられています。当時、黒人は泊まる場所も食事するお店も限られていたんですね。
物語は実話で、ジャマイカ系アメリカ人のジャズピアニストであるドン"ドクター"シャーリーと、シャーリーの運転手兼ボディガードを務めたイタリア系アメリカ人の警備員トニー・ヴァレロンガによって1962年に実際に行われた、アメリカ最南部を回るコンサートツアーを描いています。
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「グリーンブック」なるガイドブックがあるように、当時としてはかなり無謀とも言えるツアー。彼の音楽を受け入れながらも、平然と人種差別が行なわれる。けど、見ていて差別問題は辛かったけど、重いテーマの割には、あり得ないほど口当たりが良く希望に満ちた作品でした。
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その立役者は、警備員トニー・ヴァレロンガを演じるヴィゴ・モーテンセンとピアニスト"ドクター"シャーリーを演じるマハーシャラ・アリの2人。
ヴィゴ・モーテンセンは「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役でお馴染みだと思いますが、本作では粗暴でちょっとお茶目な運転手役を好演しています。
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マハーシャラ・アリは差別に耐えながらも、ピアノで認めさせようとする姿をこれまた好演。アリはこの演技が認められてアカデミー助演男優賞を受賞しています。彼は「ムーンライト」で主演男優賞を受けているので、デンゼル・ワシントンを継ぐ者かもしれませんね。
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生い立ちも性格も正反対。旅のはじめは、ぶつかり合ってばかりいた白人と黒人が、徐々にお互いへの理解を深め、自分にない長所を尊重して認め合っていく。この化学反応とプロセスを見るのは、とっても心地よかったです。
お勧めの作品です!

内容:黒人ピアニストと彼に雇われた白人の用心棒兼運転手が、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を手に人種差別が残るアメリカ南部を巡る人間ドラマ。『はじまりへの旅』などのヴィゴ・モーテンセンと、『ムーンライト』などのマハーシャラ・アリが共演。『メリーに首ったけ』などのピーター・ファレリーが監督を務めた。アカデミー賞の前哨戦の一つとされるトロント国際映画祭で、最高賞の観客賞を獲得した。

あらすじ:1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、クラブの改装が終わるまでの間、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の運転手として働くことになる。シャーリーは人種差別が根強く残る南部への演奏ツアーを計画していて、二人は黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに旅立つ。出自も性格も違う彼らは衝突を繰り返すが、少しずつ打ち解けていく。
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