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【映画鑑賞記10/19’】フロントランナー [映画鑑賞]

「フロントランナー」を鑑賞。
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「JFKの再来」と言われたゲイリー・ハート。しかし、アメリカ大統領選の民主党最有力候補に躍り出た1987年、新聞に女性スキャンダルをスクープされ、わずか一ヶ月で政治生命を絶たれます。
その急転直下の転落劇をヒュー・ジャクマンがゲイリー・ハートを演じ、政治と報道という其々の立場を浮き彫りにしていきます。
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現代では”文春砲”というワードも生まれたように、まさにスクープ合戦。特に政治家の不倫などは絶好の餌食になりますね。
この映画の見所は、ゲイリー・ハートとマスコミ「ゲスはどっちだ?」というところ。ハート議員は「政治家は政策で判断されるべき」と考え、マスコミは「清廉潔白が政治家の素質」と考えています。
どちらも相見えることができない考え方ですが、その考えがハート議員スキャンダルをきっかけに生まれ、それが今でも続いているところに、進歩のなさと怖さを感じましたね。
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自分は政策だけで大統領選を戦えると信じていたハートは、世の中の空気が読めないダメな政治家だったかもしれません。けど、政治報道を「でたらめだ」となじる大国の公私混同が得意な大統領よりも、ハート議員は純粋に見えますわ。

解説:実在する政治家ゲイリー・ハートのスキャンダルを描いたドラマ。アメリカ合衆国大統領候補として期待された主人公が、ある報道によって失脚する。監督は『マイレージ、マイライフ』などのジェイソン・ライトマン。『グレイテスト・ショーマン』などのヒュー・ジャックマン、『マイレージ、マイライフ』などのヴェラ・ファーミガ、『セッション』などのJ・K・シモンズ、『17歳の肖像』などのアルフレッド・モリナらが結集する。ヒューは本人に会うなど徹底した役作りに臨んだ。

あらすじ:1988年のアメリカは、大統領選挙に沸き立っていた。コロラド州から選出されたゲイリー・ハート(ヒュー・ジャックマン)は、最有力候補(フロントランナー)として人々の視線と期待を集める。そんな中、マイアミ・ヘラルド紙が彼に対する一つの疑惑を報じる。ジョン・F・ケネディの再来と親しまれ、当選は確実視されていたゲイリーだったが、その報道を機に一気に人気を失ってしまう。
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