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【読書日記23/18’】ハリー・オーガスト、15回目の人生@クレア・ノース [読書日記]

クレア・ノース著「ハリー・オーガスト、15回目の人生」を読了。
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本屋さんで何気にあらすじを読み、面白そうだったので図書館で借りました(爆)
いわゆる”ループ”もの(輪廻転生)と言われるSF小説。
ループものの傑作小説ではケン・グリムウッドの「リプレイ」が有名ですね。映画では「バタフライエフェクト」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」などが僕の好み。
個人的に輪廻転生に非常に興味があるし、ある意味信じてもいるので興味深く読めました。
前世の意識を持ったままタイムループし、赤ちゃんから人生を繰り返す。「リプレイ」も意識を持ったままタイムループしますが、ある程度成人した状態で前世の意識を呼び戻すところが大きな違いかも。
ただ、未来を知っているので、投資や競馬でお金には苦労しないところは、どちらの小説も同じ。
これが、一番羨ましいエピソードでしたね(笑)
この小説の前提にあるのは「世界は終わる」。
かなり哲学的な要素が高い小説でしたが、「リプレイ」と読み比べてみるのもいいかも。


内容:1919年に生まれたハリー・オーガストは、死んでも誕生時と同じ状況で、記憶を残したまま生まれ変わる体質を持っていた。彼は3回目の人生でその体質を受け入れ、11回目の人生で自分が世界の終わりをとめなければいけないことを知る。終焉の原因は、同じ体質を持つ科学者ヴィンセント・ランキス。彼はある野望を持って、記憶の蓄積を利用し、科学技術の進化を加速させていた。激動の20世紀、時を超えた対決の行方は?

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